名探偵の誕生名探偵の誕生

1841年、アメリカの文豪エドガー・アラン・ポオが発表した「モルグ街の殺人」が推理小説の始まりだといわれています。
また、イギリスではコリンズが1868年に英国初の長編推理小説「月長石」を発表しています。


ホームズとそのライヴァルたちホームズとその
ライヴァルたち

ポオによって誕生した推理小説は、その後およそ50年の後にシャーロック・ホームズの登場によって、新しい時代を迎えます。
そして、ホームズの成功に他の作家たちも黙ってはいませんでした。ソーンダイク博士ブラウン神父、更には隅の老人思考機械など、次々とホームズのライヴァルといわれた探偵たちが登場してきます。

この時代は、ホームズに代表されるように、短編推理小説が中心であり、手軽に読めるのも特徴です。

また、フランスではアルセーヌ・ルパンが大喝采を浴び、ルルーが「黄色い部屋の謎」を発表しています。

UKMアーサー・コナン・ドイル
シャーロック・ホームズMUK
UKMG・K・チェスタトン
ブラウン神父MUK
UKMR・オースチン・フリーマン
ソーンダイク博士MUK
UKMアーサー・モリスン
マーティン・ヒューイットMUK
HUNWバロネス・オルツィ
隅の老人M
レディ・モリーWUK
USAMジャック・フットレル
思考機械MUSA
UKMH・C・ベイリー
レジナルド・フォーチュン氏MUK
USAMメルヴィル・D・ポースト
アブナー伯父MUSA
UKMアーネスト・ブラマ
盲人探偵 マックス・カラドスMUK
UKMM・P・シール
プリンス・ザレスキーMRUS
UKMイズレイル・ザングウィル
 
UKMロバート・バー
ユージーヌ・ヴァルモンMFRA
UKMヴィクター・L・ホワイトチャーチ
ソープ・へイズルMUK
UKMヘスキス・プリチャード
  (E&H・ヘロン)
ノーヴェンバー・ジョーMCAN
オカルト探偵 フラクスマン・ロウMUK
UKMウィリアム・ホープ・ホジスン
幽霊狩人カーナッキMUK
UKME・W・ホーナング
紳士泥棒 A・J・ラッフルズMUK
UKMエドガー・ウォーレス
正義の四人MMMNUK
UKMサックス・ローマー
怪人フー・マンチュー博士MCHN
UKMサッパー
ブルドッグ・ドラモンドMUK
UKML・J・ビーストン
 
SWEMS・A・ドゥーゼ
私立探偵レオ・カリングMSWE
UKMハリー・ブリス他
セクストン・ブレイクMUK
USAMニコラス・カーター
ニック・カーターMUSA
USAMアーサー・B・リーヴ
クレイグ・ケネディ教授MUSA
USAMエリス・パーカー・バトラー
通信教育探偵 ファイロ・ガッブMUSA
FRAMモーリス・ルブラン
怪盗紳士 アルセーヌ・ルパンMFRA
FRAMガストン・ルルー
ジョゼフ・ルルタビーユ記者MFRA
FRAMカミ
ルーフォック・オルメスMFRA
USAMT・S・ストリブリング
犯罪学者 ヘンリー・ポジオリ教授MUSA
USAMオーガスト・ダーレス
ソーラー・ポンズMUK
USAMウィリアム・フォークナー
郡検事ギャヴィン・スティヴンズMUSA
IRLMロード・ダンセイニ
青年紳士リンリーMUK
ARGMMJ・L・ボルヘス&A・ビオイ=カサーレス
ドン・イシドロ・パロディMARG

本格黄金時代本格黄金時代

 それまで短編中心だった推理小説の世界ですが、1913年ベントリーの「トレント最後の事件」の大成功を機に、フィルポッツの「赤毛のレドメイン家」、ミルンの「赤い館の秘密」、メイスンの「矢の家」、ノックスの「陸橋殺人事件」、バークリーの「毒入りチョコレート事件」など、その後長編推理小説の名作が次々と発表されます。

また、この頃からクリスティー、ヴァン・ダイン、クイーン、カー、クロフツなど、その後の本格推理小説界を代表する巨匠たちが次々デビューしました。
 これらの作家の代表作は多すぎて全部説明するのは大変ですが、クリスティーの「そして誰もいなくなった」や「アクロイド殺し」、ヴァン・ダインの「僧正殺人事件」、クイーンの国名シリーズや「Yの悲劇」、カーの「火刑法廷」、クロフツの「樽」、セイヤーズの「ナイン・テイラーズ」などは、どのアンケートでも上位にくる名作です。

この第一次大戦から1930年代後半にかけてにデビューした作家たちのことを黄金時代の作家と呼んでいます。

UKME・C・ベントリー
フィリップ・トレントMUK
UKMJ・S・フレッチャー
ロナルド・カンバーウェルMUK
UKMイーデン・フィルポッツ
   (ハリントン・へクスト)
ジョン・リングローズMUK
 
UKMA・A・ミルン
アントニー・ギリンガムMUK
UKMジェームズ・ヒルトン
 
UKMA・E・W・メイスン
ガブリエル・アノーMFRA
UKMWG・D・H・&M・コール
ヘンリー・ウィルスン警視MUK
UKMロナルド・A・ノックス
私立探偵 マイルズ・ブリードンMUK
UKMクリストファー・ブッシュ
探偵 ルドウィック・トラヴァースMUK
UKMアントニイ・バークリー
ロジャー・シェリンガムMUK
アンブローズ・チタウィックMUK
UKMリチャード・ハル
フェーンビー警部MUK
UKMミルワード・ケネディ
コーンフォード警部MUK
UKWアガサ・クリスティー
エルキュール・ポアロMBEL
ミス・マープルWUK
トミー&タペンス・ベレズフォード夫妻MWUK
パーカー・パインMUK
ハーリ・クィン氏MUK
バトル警視MUK
USAMMエラリー・クイーン
   (バーナビイ・ロス)
エラリー・クイーンMUSA
ドルリー・レーンMUSA
USAMS・S・ヴァン・ダイン
ファイロ・ヴァンスMUSA
USAMジョン・ディクスン・カー
   (カーター・ディクスン)
ギデオン・フェル博士MUK
ヘンリー・メリヴェール卿(H・M卿)MUK
アンリ・バンコランMFRA
マーチ大佐MUK
UKWドロシー・L・セイヤーズ
ピーター・ウィムジィ卿MUK
UKMF・W・クロフツ
フレンチ警部MUK
UKMヘンリー・ウエイド
プール警部MUK
UKMジョン・ロード
プリーストリー博士MUK
UKMフィリップ・マクドナルド
アントニイ・ゲスリン大佐MUK
USAMレックス・スタウト
私立探偵 ネロ・ウルフMUSA
USAME・D・ビガーズ
チャーリー・チャン警部MUSA
USAMスチュアート・パーマー
ヒルデガード・ウィザーズWUSA
USAMベイナード・ケンドリック
盲人探偵 ダンカン・マクレーン大尉MUSA
USAMアントニー・バウチャー
   (H・H・ホームズ)
探偵ニック・ノーブルMUSA
シスター・アーシュラ(ウルスラ修道尼)WUSA
USAMクレイトン・ロースン
奇術師探偵 グレート・マーリニMUSA
AUSMアーサー・アップフィールド
ナポレオン・ボナパルト警部MAUS
BELMS・A・ステーマン
ウェンセラス・ヴォロベイチク警部(ウェンズ氏)MBEL
FRAMピエール・ヴェリー
弁護士 プロスペール・ルピックMFRA
UKMC・H・B・キッチン
マルコム・ウォレンMUK
UKWパトリシア・ウェントワース
老嬢探偵 ミス・シルヴァーWUK
UKWジョージェット・ヘイヤー
ハナサイド警視MUK
UKWジョセフィン・テイ
アラン・グラント警部MUK
UKWジョゼフィン・ベル
スティーヴン・ミッチェル警部MUK
USAWクレイグ・ライス
J・J・マローン刑事弁護士MUSA
USAMハリー・カーニッツ
   (マルコ・ペイジ)
 
 
USAMルーファス・キング
ヴァルクール警部補MUSA
USAMC・デイリー・キング
マイケル・ロード警部補MUSA
トレヴィス・タラント氏MUSA

ポスト黄金時代ポスト黄金時代

 ここに含まれているのは、主に1930年代以後に活躍を始め、江戸川乱歩のいう「新本格」派に属するとされる作家たちです。

 この時代の作家たちは日本では第二次大戦の混乱があってか紹介が遅れ、不遇のままになっている作家が多々います。

 個人的には黄金時代の作家と何の遜色もないと思いますし、黄金時代の中にいれてもいいと思うのですが、逆にこうやって別枠を設けることで、注目を集めさせようという狙いです。

UKWクリスチアナ・ブランド
コックリル警部MUK
IRLMニコラス・ブレイク
私立探偵 ナイジェル・ストレンジウェイズMUK
UKMレオ・ブルース
ウィリアム・ビーフ巡査部長MUK
歴史教師 キャロラス・ディーンMUK
UKMマイクル・イネス
アプルビイ警部MUK
UKWマージェリー・アリンガム
アルバート・キャンピオン氏MUK
NZLWナイオ・マーシュ
ロデリック・アレン警部MUK
UKWアントニイ・ギルバート
アーサー・クルック弁護士MUK
UKWグラディス・ミッチェル
ブラッドリー夫人WUK
UKWE・C・R・ロラック
ロバート・マクドナルド警部MUK
UKWエリザベス・フェラーズ
トビー・ダイク&ジョージMMUK
UKMシリル・ヘアー
マレット警部MUK
弁護士 フランシス・ぺティグルーMUK
UKMエドマンド・クリスピン
ジャーヴァス・フェン教授MUK
USAWエリザベス・デイリイ
ヘンリー・ガーマジMUSA
USAWD・B・オルセン
老嬢探偵レイチェル・マードックWUSA
USAWヘレン・マクロイ
精神科医 ベイジル・ウィリング博士MUSA
USANパトリック・クェンティン
ピーター・ダルース&アイリス夫妻MWUSA
ティモシー・トラント警部MUSA
USAMWF&R・ロックリッジ
ノース夫妻MWUSA
USAWフランシス・クレイン
パット&ジーン・アボット夫妻MWUSA
USAMデイヴィッド・ドッジ
計理士ジェームズ・ホイットニーMUSA
USAWメーベル・シーリー
 
USAWヴェラ・キャスパリ
 
USAWパット・マガー
セレナ・ミードWUSA
USAWヒルダ・ローレンス
私立探偵マーク・イーストMUSA
UKMマーティン・カンバーランド
サチュルナン・ダックス警視MFRA
UKMマイケル・ギルバート
ヘイズルリッグ主任警部MUK
UKMグリン・カー
アバークロンビー・リューカーMUK
UKMビヴァリイ・ニコルズ
ホレイショ・グリーンMUK
USAMヒュー・ペンティコースト
精神科医ジョン・スミス博士MUSA
USAMハーバート・ブリーン
レイノルド・フレームMUSA
USAMアラン・グリーン
ジョン・ヒューゴー&アーサー・ハッチMMUSA

幻の本格作家幻の本格作家

 本格作家の紹介数がかなり増えてきたこともあり、黄金時代からポスト黄金時代にかけての作家について更に分けることにしました。

 このカテゴリでは黄金からポスト黄金期に活躍した作家たちの中で本国ではすでに忘れ去られてしまっている作家や、日本では邦訳が少なくあまり知られていないと思われる作家をマニア向けに特集して紹介しています。

 またポスト期と現代の間で埋れてしまっている作家についても取り上げたいと思います。

 いわば”知られざる本格作家”ということで、海外本格ミステリマニアならこれらの作家についても一応は知っておきたいところです

USAWWロジャー・スカーレット
ノートン・ケイン警部MUSA
USAWイザベル・B・マイヤーズ
ピーター・ジャーニンガムMUSA
UKWマーゴット・ベネット
私立探偵ジョン・ディヴィーズMUK
USAWヘレン・ユースティス
 
UKWガイ・カリンフォード
 
UKWA・E・フィールディング
ポインター主任警部MUK
UKWエルスペス・ハクスリー
ヴェイチェル警視MCAN
UKMリン・ブロック
ゴア大佐MUK
UKMJ・J・コニントン
クリントン・ドリフィールド卿MUK
UKMヴァル・ギールグッド
サイモン・スピアーズ警部MUK
UKMC・P・スノウ
老人探偵フィンボウMUK
UKMクリストファー・セント・ジョン・スプリッグ
新聞記者チャールズ・ヴェナブルズMUK
UKMベルトン・コッブ
チェヴィオット・バーマン警部MUK
UKMクリフォード・ウィッティング
ハリー・チャールトン警部MUK
UKMウィリアム・モール
アリステア・キャソン・デューカーMUK
UKMアレックス・アトキンスン
ファーニス主任警部&アップルビー刑事MMUK
UKMコリン・ロバートスン
ブラッドリー警視MUK
UKMノーマン・ベロウ
ランスロット・カロラス・スミス警部MUK
UKMルーパート・ペニー
エドワード・ビール主任警部MUK
UKMサイモン・トロイ
スミス警部MUK
UKMグリン・ダニエル
サー・リチャード・チェリントンMUK
UKMMピーター・アントニイ
ヴェリティMUK
UKWスーザン・ギルラス
ライアン・クロフォードWUK
UKMジョスリン・デイヴィー
アンブローズ・アシャーMUK
UKMスタンリー・ハイランド
 
NORMベルンハルト・ボルゲ
カイ・ブッゲ精神分析医MNOR
AUSMマックス・アフォード
ジェフリー・ブラックバーンMAUS
AUSMS・H・コーティア
アンブローズ・メイホン警視MAUS
FRAMクロード・アヴリーヌ
フレデリック・ブロMFRA
FRAMイゴール・B・マスロフスキー
ソステーヌ・セルポレMFRA
GERMキャメロン・マケイブ
 
USAMクリフォード・ナイト
ハントゥーン・ロジャーズ教授MUSA
USAMヒュー・オースチン
ピーター・キント警部補MUSA
USAMティモシー・フラー
ジュピター・ジョーンズMUSA
USAMD・K・ウィップル
 
USAMセオドア・ロスコー
 
USAMジョエル・タウンズリー・ロジャーズ
 
USAMエリオット・ポール
ホーマー・エヴァンズMUSA
USAWラング・ルイス
リチャード・タック警部補MUSA
USAWマリオン・マナリング
 
USAMマシュー・ヘッド
メアリイ・フィニー博士WUSA
USAMトマス・スターリング
リッツィ警部MUSA
USAMヘイク・タルボット
賭博師 ローガン・キンケイドMUSA

現代本格現代本格

 現代においては、アメリカではすっかりハードボイルドやサスペンス・警察小説などが台頭して、本格作家はあまり見受けられません。

 イギリスでは相変わらず伝統的な本格ミステリも盛んで、レンデル、ジェイムズの二大女流作家とデクスター、ラヴゼイ、ヒルといった辺りがその代表格のミステリー作家といえるでしょう。

USAMアイザック・アシモフ
老給仕ヘンリーと黒後家蜘蛛の会MUSA
USAMランドル・ギャレット
ダーシー卿MUKFRA
UKWパトリシア・モイーズ
ヘンリ・ティベット警部MUK
UKWジョイス・ポーター
ウィルフレッド・ドーヴァー主任警部MUK
ホン・コン・おばさんWUK
USAWWエマ・レイサン
銀行副頭取 ジョン・パトナム・サッチャーMUSA
UKWルース・レンデル
レジナルド・ウェクスフォード首席警部MUK
UKWP・D・ジェイムズ
アダム・ダルグリッシュ警視MUK
コーデリア・グレイWUK
UKWキャサリン・エアード
C・D・スローン警部MUK
UKMH・R・F・キーティング
ガネッシ・ゴーテ主任警部MIND
UKMD・M・ディヴァイン
 
UKMピーター・ディキンスン
ジェイムズ・ピブル警視MUK
UKMコリン・デクスター
モース主任警部MUK
UKMピーター・ラヴゼイ
ピーター・ダイヤモンド警視MUK
UKMレジナルド・ヒル
アンドルー・ダルジール警視MUK
UKMロバート・バーナード
ペリー・トレソワン警部MUK
UKMサイモン・ブレット
俳優探偵チャールズ・パリスMUK
メリタ・パージェター夫人WUK
UKWサラ・コードウェル
ヒラリー・テイマー教授NUK
UKWジル・マゴーン
ロイド&ヒルMWUK
UKWキャロライン・グレアム
バーナビー警部MUK
USAMジョン・スラデック
サッカレイ・フィンMUSA
USAMウィリアム・L・デアンドリア
マット・コブMUSA
USAN 
鬼警部アイアンサイドMUSA
USAMジェームズ・アンダースン
推理作家 ジェシカ・フレッチャーWUSA
USAWリリアン・J・ブラウン
シャム猫ココMUSA
USAMアーロン・エルキンズ
スケルトン探偵 ギデオン・オリヴァーMUSA
USAMジェフ・アボット
図書館館長 ジョーダン・ポティートMUSA
FRAMパスカル・レネ
ロベール・レスター主任警部MFRA
FRAMポール・アルテ
犯罪学者アラン・ツイスト博士MUK
AUSWジェニファー・ロウ
ヴェリティ・バードウッドWAUS
UKMブライアン・イーストマン
ローズマリー&タイムWWUK
USAMハル・ホワイト
サディアス・ディーン牧師MUSA
CANMアラン・ブラッドリー
フレーヴィア・ド・ルースWUK

短編の名手短編の名手

 ホームズとそのライヴァル期が過ぎ、黄金時代以降は長編が中心のミステリ界ですが、その中にあって短いながらもひときわ光る短編を発表し続けている作家もいます。

 ここでは現代において主に短編の名手として知られている作家とその探偵を紹介します。


法廷法廷

 法廷を舞台にしたミステリー作品です。弁護士ぺリイ・メイスンのシリーズが最も有名。リーガル本格とリーガル・サスペンスがありますが、ここではリーガル本格が中心です。


倒叙倒叙

 1912年、フリーマン「歌う白骨」で生み出した倒叙推理小説は、倒叙三大名作を経て、コロンボシリーズで花開きました。 コロンボには小説版もあります。




怪盗(ルパンとそのライヴァル)怪盗(ルパンと
そのライヴァル)

 やはり何と言っても有名なのはモーリス・ルブランが生んだ怪盗紳士アルセーヌ・ルパンでしょう。

 ルパンに影響を与えたとされるのが義賊ラッフルズシリーズであり、著者のホーナングはコナン・ドイルの妹と結婚しています。

 現代でもホックの生んだ怪盗ニックのシリーズが人気です。

 このジャンルの作品はいわゆるハウダニット(どうやってやったか?)が中心になる作品が多いのが特徴です。


サスペンスサスペンス

 このジャンルの始まりは、アイルズの「殺意」などの一連の作品と言われています。

 日本では、当初は本格に比べて低く見られがちなジャンルでしたが、アイリッシュ=ウールリッチの作品が日本にこのジャンルを根づかせました。「幻の女」がこのジャンルの一番の傑作でしょうか。



ハードボイルドハード・ボイルド

 アメリカにおいてダシール・ハメットを始祖とし、チャンドラーロス・マクドナルドにより築き上げられたジャンルです。 この3人のことをハードボイルドの御三家と呼んでいます。

 またスピレーンのマイク・ハマーも当時一大センセーションを巻き起こしました。

 現代ではパレッキーやグラフトンらの女流作家も活躍しています。


スパイスパイ

 なんといっても一番有名なのはフレミングの007ことジェイムズ・ボンドでしょう。

 また、ル・カレはスマイリー三部作などで有名なスパイ小説の大家です。


冒険冒険

 このジャンルではギャビン・ライアルとディック・フランシスが巨匠として有名。

 フランシスの競馬界を中心とした冒険ドラマは日本でも大変な人気を集めています。

FRAMジュール・ヴェルヌ
 
UKMロバート・ルイス・スティーヴンスン
デービッド少年MUK
UKMネビル・シュート
 
UKMハモンド・イネス
 
UKMアリステア・マクリーン
キース・マロリー大尉MUK
UKMジャック・ヒギンズ
リーアム・デヴリンMUK
UKMギャビン・ライアル
ハリイ・マクシム少佐MUK
ランクリン大尉MUK
UKMディック・フランシス
競馬専門調査員 シッド・ハレーMUK
UKMデズモンド・バグリイ
マックス・スタフォードMUK
USAMロス・トーマス
マック・マッコークル& マイク・パディロMMUK
USAMトレヴェニアン
ジョナサン・ヘムロックMUK

ジュヴナイルジュヴナイル

 児童向けと聞いて真っ先に思い浮かべるのはシャーロック・ホームズはアルセーヌ・ルパンのリライト版や江戸川乱歩の少年探偵団シリーズだと思います。

 アメリカでは〈ストラテメイヤー・シンジケート〉という団体に属する作家たちが書き上げた、男の子向けのハーディー・ボーイズ・シリーズと女の子向けのナンシー・ドルー・シリーズが絶大な支持を集めていて、どちらも1920年代後半から現在まで70年以上に渡って書き続けられています。

 更にナンシー・ドルーのライヴァルのように位置づけられているジュディー・ボルトンのシリーズも根強い人気があります。

UKMアーサー・コナン・ドイル
シャーロック・ホームズMUK
FRAMモーリス・ルブラン
怪盗紳士 アルセーヌ・ルパンMFRA
JPNM江戸川乱歩
明智小五郎MJPN
FRAMジュール・ヴェルヌ
 
UKMロバート・ルイス・スティーヴンスン
デービッド少年MUK
UKMA・A・ミルン
クマのプーさんMUK
GERMエーリヒ・ケストナー
エーミールMGER
USAMチェスター・グールド
ディック・トレイシーMUSA
USANフランクリン・W・ディクソン
ハーディー・ボーイズMMUSA
USANキャロリン・キーン
少女探偵ナンシー・ドルーWUSA
USAWマーガレット・サットン
少女探偵ジュディ・ボルトンWUSA
USANフランシス・K・ジャッド
少女探偵ケイ・トレーシーWUSA
USAWクレア・ブランク
ベバリ・グレイWUSA
USAWミルドレッド・A・ワート・ベンソン
ぺニー・パーカーWUSA
USAWWヘレン・ウェルズ&ジュリー・タサム
スチュワーデス探偵ヴィッキー・バーWUSA
USAWベッシー・アレン
コニー・ブレーヤーWUSA
BELMジャン・レイ
私立探偵ハリー・ディクソンMUSA
USAWイヴ・タイタス
ねずみ探偵ベイジルMUK
SWEWアストリッド・リンドグレーン
名探偵カッレくんMSWE
UKMマイケル・ボンド
くまのパディントンMUK
USAWマージョリー・W・シャーマット
めいたんていネートMUSA
DENMイエンス・K・ホルム
探偵キムと仲間たちMMMWDEN
UKME・W・ヒルディック
マガーク少年探偵団MMMWMUK
UKMアンソニー・リード
ベイカー少年探偵団MMWMMWWUK
UKMピーター・ディキンスン
 
AUSWエミリー・ロッダ
リンの谷のローワンM  

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