スー・グラフトンの父親

USA C・W・グラフトン
(Cornelius Warren Grafton)

真実の問題
「真実の問題」
(1950年)
(国書刊行会)

 アメリカの作家で、現代の超人気女流推理小説家スー・グラフトンの実父。本職は弁護士で、その経験を活かした法廷もののミステリーを発表しました。 

 宣教師を両親として中国で生まれ、アメリカに渡り、ジャーナリズムと法律の学位を取得後、ケンタッキー州ルイヴィルで弁護士業を開業します。1943年に専門の法律知識を活かして書き上げた長編「The Rat Began to Gnow the Rope (ねずみは綱をかじり出し)」を発表し、メアリー・ロバーツ・ラインハート賞を受賞します。

 その後2作品を発表し作品数は3つと少ないものの、テンポの良い文章と全編に散りばめられたユーモア、そして巧妙なプロットで読者を唸らせるなど、そのどれもが高い評価を受けています。

 ちなみに娘のスー・グラフトンがデビュー作の長編「アリバイのA」で一躍人気作家となったのと同じ1982年に亡くなっていますが、残念ながらその晴れ姿を見ることはなかったそうです。


■作家ファイル■

出身地
アメリカ(宣教師の家に中国で生まれる)
生没
1909年~1982年
作家としての経歴
1943
第1長編「The Rat Began to Gnow the Rope (ねずみは綱をかじり出し)」でファラー・アンド・ラインハート社主催のメアリー・ロバーツ・ラインハート賞に入賞し作家デビュー。以後計3作のミステリー長編を発表している
シリーズ探偵
青年弁護士ギルモア・ヘンリー (Gilmore Henry)
代表作
「真実の問題」

■著作リスト■

1 弁護士 ギルモア・ヘンリー登場作品リスト

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Rat Began to Gnaw the Rope
(ねずみは綱をかじり出し)
1943 - デビュー作
2 The Rope Began to Hang the Butcher
(綱は肉屋を締めはじめ)
1945 -

2 その他の作品

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 真実の問題 1950 国書刊行会 世界探偵小説全集全集33('01)

【普通小説】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 My Name Is Christopher Nagel 1947 -

【参考】「真実の問題」(国書刊行会 世界探偵小説全集)
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