サム・ホーソーン医師
(Dr. Sam Hawthorne)

　エラリー・クイーンの愛弟子で現代アメリカを代表する本格短編の名手エドワード・Ｄ・ホックの数多いシリーズ・キャラクターの中の一人です。

　大きな服地店の所有者だった父ハリーと母ドリスとの間に生まれ、ニュー・イングランドの名声高い医学校を卒業します。

　しかし都会暮らしには向いていないと感じた彼は、都会生活を諦めマサチューセッツ州とコネティカット州の州境にあるノースモントという小さな町に診療所を開業しました。

　その風貌は背は高くハンサムな顔立ちでほっそりとして見える好男子で、開業当初はエイプリルという小太りの若い女性と一緒で非常に仲も良かったのですが、彼女が結婚して退職してしまうと、苦労して今度はメリー・ベストという後任の看護婦を探す出し一緒に仕事をするようになります。

　彼を訪れる訪問者たちに”少しのお神酒”を勧め、リラックスした雰囲気になると、昔起きた謎めいた事件の話を聞かせて訪問者たちを楽しませてくれます。