Ｅ・Ｗ・ヒルディック
(Edmund Wallace Hildick)
〔別名　ウォラス・ヒルディック (Wallace Hildick)〕

「こちらマガーク探偵団」
（1973年）
（あかね書房）

　イギリスの小説家。1958年から児童文学を書き始め、40冊以上の児童書を発表しています。中でも日本では累計100万部を超える大ヒットとなった”マガーク少年探偵団”シリーズを書いたことでよく知られています。

　ほかにも児童書では”幽霊探偵団”のシリーズが邦訳されていて、またウォラス・ヒルディック名義では大人向きの小説も発表しており、1970年代には４冊の長編ミステリも発表しています。

　元々は出版関連の仕事に携わっていた人物で、1966年から67年にかけては〈ケニヨン・リビュー〉の副編集長を務め、過去にイギリスのファイバー・アンド・フェイバー社から３編の小説を出しています。

　また評論家としても活躍し、〈ザ・リスナー〉〈ザ・タイムズ・リテラリー・サプルメント〉〈ジ・オブザーバー〉〈ザ・ガーディアン〉などの新聞の小説批評欄を担当して、のちに評論集も数冊出しているそうです。

■作家ファイル■

出身地

イギリス、ヨークシャー州ブラッドフォード

生没

1925年～2001年

作家としての経歴

1958: この頃から児童文学を書き始める
1973: 大ヒットシリーズとなったマガーク少年探偵団ものの第１作「こちらマガーク探偵団」を発表。
このシリーズは1996年までに全26冊作品を発表されている

シリーズ探偵

マガーク少年探偵団 (McGurk Detective Organization)
幽霊探偵団 (Ghost Squad)
ジム・スターリング (Jim Starling)

代表作

「こちらマガーク探偵団」

No.	事件名	発表年	邦訳	備考
1	The Ghost Squad Breaks Through とびだせ幽霊探偵団	1984	講談社　幽霊探偵団１（'88）
2	The Ghost Squad Flies Concorde 幽霊探偵団コンコルドにのる	1985	講談社　幽霊探偵団２（'88）
3	The Ghost Squad and the Halloween Conspiracy 幽霊探偵団ハロウィン大作戦	1985	講談社　幽霊探偵団３（'89）
4	The Ghost Squad and the Ghoul of Grunberg 幽霊探偵団殺人鬼を追う	1986	講談社　幽霊探偵団４（'90）
5	The Ghost Squad and the Prowling Hermits 幽霊探偵団対人体のっとり計画	1987	講談社　幽霊探偵団５（'91）
6	The Ghost Squad and the Menace of the Malevs	1988	-

No.	事件名	発表年	邦訳	備考
1	Jim Starling	1958	-
2	Jim Starling and the Agency	1958	-
3	Jim Starling's Holiday	1960	-
4	Jim Starling and the Colonel	1960	-
5	Jim Starling Takes Over	1965	-
6	Jim Starling and the Spotted Dog	1967	-
7	Jim Starling Goes to Town	1967	-

No.	事件名	発表年	邦訳	備考
1	The Boy at the Window	1960	-
2	Birdy Jones	1963	-
3	Word for Word	1965	-
4	Louie's Lot	1965	-
5	Close Look at Newspapers	1966	-
6	Writing with Care	1967	-
7	Questers and the Whispering Spy		-
8	Lucky Les		-
9	Louie's S.O.S.	1968	-
10	Birdy and the Group		-
11	Thirteen Types of Narrative		-
12	Back with Parren		-
13	Here Comes Parren		-
14	Birdy Swings North	1969	-
15	Close Look at Advertising	1969	-
16	Lemon Kelly and the Home Made Boy	1970	-
17	Ten Thousand Golden Cockerels		-
18	Birdy in Amsterdam		-
19	Children and Fiction		-
20	Calling Questers Four	1971	-
21	The Questers	1971	-
22	Manhattan is Missing	1972	-
23	Prisoners of Gridling Gap	1973	-
24	Doughnut Dropout	1974	-
25	Dolls in Danger	1974	-
26	Louie's Snowstorm	1975	-
27	ブラックネルの殺人理論	1976	角川書店　海外ベストセラー・シリーズ（'78）	ウォラス・ヒルディック名義ミステリ、サスペンス
28	Weirdown Experiment		-
29	Meet Lemon Kelly		-
30	Vandals	1977	-
31	Cat Called Amnesia		-
32	The Loop		-
33	The Top-Flight Fully-Automated Junior High School Girl Detective	1978	-
34	Cat Called Amnesia	1978	-
35	Louie's Ransom	1979	-
36	Ein Fall fuer Schnueffel-Nase		-
37	Top Flight Fully Automated Girl Detective		-
38	Tims Abenteuer	1980	-
39	My Kid Sister	1984	-
40	Schnueffel- Nase in Aktion	1984	-
41	The Weirdown Experiment	1988	-
42	The Memory Tap	1989	-
43	My Kid Sister	1990	-
44	My Famous Father	1990	-
45	Hester Bidgood: Investigatrix of Evill Deedes	1995	-

【参考】「ブラックネルの殺人理論」（角川書店　海外ベストセラー・シリーズ）

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