ミステリの分野でも活躍したSF界の巨匠

USA アイザック・アシモフ
(Isaac Asimov)
〔別名 ポール・フレンチ (Paul French)〕

黒後家蜘蛛の会1
「黒後家蜘蛛の会1」
(1974年)
(東京創元社)

 アイザック・アジモフとも表記。アメリカの小説家で、SF作家として有名ですが、ミステリ作家としても活躍しました。また本職は科学者で大学教授、他にもミステリ評論家、アンソロジー編者などとしても活躍し、実に様々な肩書きを持つ人物です。

 名前からも分かるように旧ソビエト連邦の出身ですが、1923年、まだ幼少の頃に一家でアメリカに移住し、5年後の1928年にアメリカに帰化しています。

 その後はニューヨークのブルクリンでキャンディ・ストアを営む両親とともにニューヨークで育ちますが、その頃から大変な読書家だったらしく、付近の図書館を片っ端から周り、本を読み漁ったといいます。

 そんな読書好きなアシモフのために、彼が9歳の時、彼の父親は一冊の本を買い与えます。それが当時出版されていたSF雑誌〈サイエンス・ワンダー・ストーリーズ〉で、これがきっかけでアシモフは熱烈なSFファンになったそうです。しかも彼の良き理解者であった父親はそれだけに止まらず、彼にタイプライターまで買ってやり、自ら文章を作ることの大切さを教えたといいます。

鋼鉄都市
「鋼鉄都市」
(1954年)
(早川書房)

 アシモフはそのことにとても感謝していたらしく、それは1950年に彼が初めて発表したSF長編である「宇宙の小石」の冒頭で、父親に献辞が捧げられてることからも窺い知れます。

 それからもずっとニューヨークで育ったアシモフは、優秀な成績で16歳でブルクリンの高校を卒業し、コロンビア大学に入学。そこでは生物学を専攻しますが、第二次世界大戦が勃発すると学業を一時中断してフィラデルフィアの海軍航空工廠研究所に科学者として勤務し、その後陸軍の技術下士官としてハワイに駐屯します。

戦後は再び大学に戻り、1948年には生物学で博士号を取得。やがてボストン医科大学の微生物学教授となり、ガンの研究に携わったそうです。

 このように大学の研究者としての活躍も目覚ましく、科学の分野における評論や論文も多数発表していて、これらは日本においても多数翻訳されています。

 また他にも神話学や地理学、言語学なども興味を示し、これらの分野でも数多くの著作を残しています。

われはロボット
「われはロボット」
(1950年)
(早川書房)

 このような博識多才なアシモフが小説を書いてみようと思い立ったのはコロンビア大学在学中のことだったといいます。少年時代の頃から親しんでいたSF小説に再び熱中することとなり、今度は自らも書いてみようと決心したのでした。

 そして1939年、短編「真空漂流」がSF雑誌に初めて掲載されたのをきっかけとして、アシモフは作家としての道も歩み始めることとなります。

 その後〈ロボット〉シリーズや〈銀河帝国興亡史(ファウンデーション)〉シリーズなど、数多くのSF作品を発表しSF黄金時代を代表する作家として名を馳せましたが、中でも1954年に発表した長編小説「鋼鉄都市」は、人間とロボットが共同して事件を解いていくという内容の作品で、いわばSF小説と推理小説を融合させた本格色の濃いミステリとして識者、読者からも高い評価を得ました。

 また純粋なミステリー作品としては1958年に発表した長編「象牙の塔の殺人」や、更に安楽椅子探偵・給仕ヘンリーの活躍する連作短編集の〈黒後家蜘蛛の会シリーズ〉でも高い支持を集めています。

ファウンデーション─銀河帝国興亡史1
「ファウンデーション
─銀河帝国興亡史1」
(1951年)
(早川書房)

 この点〈黒後家蜘蛛の会〉シリーズは著者の公言どおり亡くなる直前まで書き続けられ、5冊の短編集が刊行されていますが、単行本未収録の短編もいくつかあるようです。

 また「ビッグ・アップル・ミステリー」をはじめとする数多くのアンソロジーを編纂するなど、編集者としても活躍。他にもエッセイスト、評論家などとしても活躍した多才な人物でした。


■作家ファイル■

出身地
ソ連、ロシアの田舎町ペトロヴィチ生まれ。1923年、一家でアメリカに移住し、1928年に帰化
学歴
コロンビア大学卒(生物学を専攻)
生没
1920年~1992年
作家としての経歴
1939
短編「真空漂流」がSF雑誌に掲載される
1954
SF長編「鋼鉄都市」で一躍SF作家として人気を博する
1958
自身初の推理小説長編「象牙の塔の殺人」を発表
1972
この年から黒後家蜘蛛の会シリーズを書き始め、1974年に、シリーズ第1短編集「黒後家蜘蛛の会1」を刊行
以後このシリーズは5冊の短編集が出ている。
シリーズ探偵
黒後家蜘蛛の会シリーズの老給仕ヘンリー・ジャクスン (Henry Jacson)
イライジャ・ベイリ刑事 (Elijah Baley)
デイヴィッド(”ラッキー”)・スター (Lucky Starr)(ポール・フレンチ名義)
ウェンデル・アース博士 (Wendell Urth)
マイク・ドノヴァン (Mike Donovan)、スーザン・キャルビン (Susan Calvin)(ロボット)
代表作
【ミステリ関連】
黒後家蜘蛛の会シリーズ (Black Widowers)
ユニオン・クラブ・シリーズ (The Union Club)
「ABAの殺人」
【SF関連】
ロボットシリーズ
銀河帝国興亡史(ファウンデーション)シリーズ
「鋼鉄都市」
ランキング
EQアンケート17位

■著作リスト■

1 老給仕ヘンリー・ジャクスンと黒後家蜘蛛の会登場作品リスト

2 イライジャ・ベイリ刑事登場作品リスト

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 鋼鉄都市 1954 早川文庫 SF336
早川書房 世界SF全集14('69)
早川書房 ハヤカワSFシリーズ('67)
ハヤカワ・ファンタジィ('59)
あかね書房 少年少女世界SF文学全集1('71)
EQアンケート82位
SFミステリ
2 はだかの太陽
(裸の太陽)
(ロボット国ソラリア)
1957 早川文庫 SF558
ハヤカワSFシリーズ('65)
講談社 世界の科学名作7('65)
SFミステリ
3 夜明けのロボット 1983 早川文庫 SF1063・1064
早川書房 海外SFノヴェルズ('85)
SFミステリ
4 ロボットと帝国 1985 早川文庫 SF1254・1255
早川書房 海外SFノヴェルズ('88)
SFミステリ

【短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 ミラー・イメージ 1972 講談社文庫「SFミステリ傑作選」('80)
ソニー・マガジンズ「コンプリート・ロボット」('04)
HMM'77.4

3 デイヴィッド・スター(ラッキー・スター)登場作品リスト(ポール・フレンチ名義)

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 地球の危機
 宇宙をかけるレインジャーの物語
1952 旺文社 ジュニア図書館('76) 邦訳はアシモフ名義
2 小惑星(アステロイド)の海賊 1953 角川文庫 宇宙監視員ラッキー・スター2('77) 邦訳はアイザック・アジモフ名義
3 Lucky Star and the Oceans of Venus
(英 The Oceans of Venus)
1954 -
4 Lucky Star and the Big Sun of Mercury
(英 The Big Sun of Mercury)
水星基地のなぞ
1956 講談社 少年少女世界科学名作全集16('61)
5 木星のラッキー・スター
(九号衛星のなぞ)
1957 岩崎書店 SFロマン文庫28('86)
岩崎書店 SF少年文庫28('73)
岩崎書店 少年少女宇宙科学冒険全集4('60)
6 天狼星(シリウス)の侵略
(太陽系の侵入者)
1958 角川文庫 宇宙監視員ラッキー・スター1('76)
岩崎書店 SFロマン文庫2('86)
岩崎書店 SF少年文庫2('70)
角川文庫版はアイザック・アジモフ名義

4 銀河帝国 (Empire) シリーズ

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 宇宙の小石 1950 早川文庫 SF577
創元SF文庫604-5
ハヤカワSFシリーズ('66)
最初のSF長編で敬愛する父親に捧げられる
2 暗黒星雲のかなたに
(暗黒星雲)
1951 創元SF文庫604-4
角川文庫('67)
あかね書房 少年少女世界推理文学全集20('65)
3 宇宙気流
(遊星フロリナの悲劇)
1952 早川文庫 SF247
早川書房 世界SF全集14('69)
ハヤカワ・ファンタジィ('62)
室町書房 世界空想科学小説全集101('55)

5 ロボット (Robot) シリーズ

【短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 われはロボット
(わたしはロボット)
(アイ・ロボット)
(うそつきロボット)
(くるったロボット)
1950 早川文庫 SF1485(決定版)
早川文庫 SF535
創元SF文庫604-6
角川文庫('04)
ハヤカワSFシリーズ('63)
岩崎書店 冒険ファンタジー名作選10('03)
岩崎書店 SF子供図書館6('76.'01新装版)
岩崎書店 SF世界の名作6('66)
ロボット開発史
1 ロビイ 1940
2 堂々めぐり 1942 マイク・ドノヴァン
3 われ思う、ゆえに…
(理性)
1941
4 野うさぎを追って 1944
5 うそつき 1941 スーザン・キャルヴィン
6 迷子のロボット 1947
7 逃避 1945
8 証拠 1946 スーザン・キャルヴィン
9 災厄のとき 1950
2 ロボットの時代 1964 早川文庫 SF1486(決定版)
早川文庫 SF572
ハヤカワSFシリーズ('69)
3部仕立て
ロボット登場
1 AL76号失踪す 1942
2 思わざる勝利
ロボット工学の諸原則
3 第一条 1956
4 みんな集まれ 1957
スーザン・キャルヴィン
5 お気に召すことうけあい 1951 別冊宝石122('63)
6 危険 1955
7 レニイ 1958
8 校正 1957
3 コンプリート・ロボット 1982 ソニー・マガジンズ('04) 短編集1と2の17編に1982年までに発表されたロボット・シリーズの14短編を収録
全31編
1 坊やの親友 1975
2 サリーはわが恋人 1953 早川文庫 SF778「サリーはわが恋人」
3 いつの日か 1956 早川文庫 SF787「地球は空地でいっぱい」
4 物の見方 1975
5 考える! 1977
6 真の恋人 講談社「ミニミニSF傑作展」('83)
7 天国の異邦人 1974 創元SF文庫604-7「聖者の行進」
8 光の韻律 1973 早川文庫 SF596「木星買います」
9 人種差別主義者 1967 早川文庫 SF778「サリーはわが恋人」
10 ミラー・イメージ 1972 講談社文庫「SFミステリ傑作選」('80)
HMM'77.4
イライジャ・ベイリ刑事
11 三百年記念の事件
(三百年目の事件)
1976 創元SF文庫604-7「聖者の行進」
HMM'76.10
12 直感
(女の直感)
1969 創元SF文庫604-7「聖者の行進」 スーザン・キャルヴィン
13 世のひとはいかなるものなれば…(心にかけられたる者) 1974
14 バイセンテニアル・マン 1976
4 Robot Dreams
(夢みるロボット)
1986 - 短編集3より3編再収録他
全21編
1 Robot Dreams
夢みるロボット
1986 SFマガジン'88.1 スーザン・キャルヴィン
2 人間培養中 1951 早川文庫 SF692「夜来たる」
3 ホステス
4 サリーはわが恋人 1953 早川文庫 SF778「サリーはわが恋人」
5 スト破り 1957
6 戦争に勝った機械 1961
7 目は見るばかりが能じゃない 1965
8 火星人の方法 1952 早川文庫 SF492「火星人の方法」
9 投票資格 1955 早川文庫 SF787「地球は空地でいっぱい」
10 笑えぬ話 1956
11 最後の質問 早川文庫 SF357「停滞空間」
12 蜜蜂は気にかけない 1957 早川文庫 SF596「木星買います」
13 ナンバー計画 1958 早川文庫 SF357「停滞空間」
14 ZをSに
15 停滞空間
16 反重力ビリヤード 1967 早川文庫 SF792「アシモフのミステリ世界
17 最後の解答
(究極の解答)
1980 創元SF文庫604-8「変化の風」
講談社「ミニミニSF傑作展」('83)
18 記憶の隙間 1982 創元SF文庫604-8「変化の風」
5 Robot Visions
(未来探測)
1990 - 短編集3より10編再収録他
全34編
ロボット年代記 1990 早川文庫 SF1343「ゴールド─黄金」 序文
1 Robot Visions
未来探測
SFマガジン'95.12
2 Too Bad!
マイクの選択
1989 SFマガジン'90.10
3 Christmas Without Rodney 1988 -
4 Robots I Have Known 1954 -
5 The New Teachers 1977 -
6 Whatever You Wish -
7 The Friends We Make -
8 Our Intelligent Tools -
9 The Laws of Robotics 1979 -
10 Future Fantastic 1989 -
11 The Machine and the Robot 1978 -
12 The New Profession 1984 -
18 The Robot as Enemy 1985 -
19 Intelligences Together 1981 -
20 My Robots 1987 -
21 The Laws of Humanics -
22 Cybernetic Organism -
23 The Sense of Humor 1988 -
24 Robots in Combination -

【アンソロジー・オムニバス】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Eight Stories from the Rest of the Robots 1966 -

6 銀河帝国興亡史シリーズ (Foundation) 作品リスト

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 ファウンデーション
─銀河帝国興亡史1

(銀河帝国の興亡)
(銀河帝国興亡史─ファウンデーション創設)
1951 早川文庫 SF555
創元SF文庫604-1
ハヤカワSFシリーズ3176('68)
2 ファウンデーション対帝国
─銀河帝国興亡史2

(銀河帝国の興亡2 怒涛編)
1952 早川文庫 SF571
創元SF文庫604-2
3 第二ファウンデーション
─銀河帝国興亡史3

(銀河帝国の興亡3)
1953 早川文庫 SF592
創元SF文庫604-3
4 ファウンデーションの彼方へ
─銀河帝国興亡史4
1982 早川文庫 SF1150・1151(上下)
早川書房 海外SFノヴェルズ('84)
ヒューゴー賞
5 ファウンデーションと地球
─銀河帝国興亡史5
1986 早川文庫 SF1201・1202(上下)
早川書房 海外SFノヴェルズ('88)
6 ファウンデーションへの序曲
─銀河帝国興亡史6
1988 早川文庫 SF1212・1213(上下)
早川書房 海外SFノヴェルズ('90)
7 ファウンデーションの誕生
─銀河帝国興亡史7
1993 早川文庫 SF1236・1237(上下)
早川書房 海外SFノヴェルズ('95)
アシモフ最後の長編

【オムニバス】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Foundation Trilogy 1981 -

7 Norbyシリーズ(Janet Asimovとの合作)

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Norby, the Mixed-up Robot 1983 -
2 Norby's Other Secret 1984 -
3 Norby and the Lost Princess 1985 -
4 Norby and the Invaders -
5 Norby and the Queen's Necklace 1986 -
6 Norby Finds a Villain 1987 -
7 Norby Through Time and Space 1988 -
8 Robot for Hire -
9 Norby and Yobo's Great Adventure 1989 -
10 Norby Down to Earth 1989 -
11 Norby and the Oldest Dragon 1990 -
12 Norby and the Court Jester 1991 -

【オムニバス】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Norby Chronicles 1986 -

8 ユニオン・クラブ・シリーズ作品リスト

【短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 ユニオン・クラブ綺談 1983 創元推理文庫167-7 全30編の短編集
ミステリ
1 逃げ場なし 1980
2 電話番号
3 物言わぬ男たち
4 狙撃
5 艶福家 1981
6 架空の人物
7 一筋の糸
8 殺しのメロディー
9 宝さがし
10 ギフト
11 高温 低温
12 十三ページ
13 1から999まで
14 十二歳
15 知能テスト
16 アプルビーの漫談
17 ドルとセント 1982
18 友好国 同盟国
19 どっちがどっち?
20 十二宮
21 キツネ狩り
22 組み合わせ錠
23 図書館の本
24 三つのゴブレット
25 どう書きますか?
26 二人の女
27 信号発信
28 音痴だけれど 1983
29 半分幽霊 1982
30 ダラスのアリス 1983
2 The Best of Mysteries of Isaac Asimov 1986 - 黒後家蜘蛛の会15編、ウェンデル・アース博士1編を含む全31編(ユニオンクラブは9編のうち6編が再収録)
1 Never Out of Sight
(The Amusement Lark)
1983 -
2 The Magic Umbrella
(Stormy Weather)
-
3 The Speck
染み
EQ'84.3

【未収録短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 State Capital
(A Chemical Solution)
1983 -
2 The Briefcase in the Taxi
(Circuit Breaker)
-
3 The Bird That Sang Bass
(Riddled With Clues)
-
4 The Last Caesar
(Great Caesar's Ghost)
-
5 Triply Unique
三通りに異色
1984 EQ'84.11
6 The Year of the Feast
感謝祭
EQ'85.5
7 The Queen and King -
8 Upside Down
天地無用
1985 EQ'85.9
9 図々しいやつ

EQ'86.3(50)

10 Straight Lines
直線
EQ'86.7
11 Child's Play
児戯
1986 EQ'88.5
12 New England Equinox
彼岸
EQ'87.1
13 Ten
EQ'91.7
14 The Common Name
ありふれた名前
EQ'87.7
15 The Teddy Bear
テディ・ベア
1987 EQ'90.9
16 The Stamp
切手
EQ'90.11
17 遺産 1988 EQ'89.5(69)
18 迷い犬 早川文庫80-15「動物たちは共犯者 アメリカ探偵作家クラブ傑作選13」('91)
EQ'89.1
19 最後の男 1989 EQ'89.11(72)
20 Ho! Ho! Ho!
ホッ! ホッ! ホッ!
早川文庫ミステリアス・プレス「聖なる夜の犯罪」('90)
21 A Safe Place
安全な場所
1991 EQ'92.1

8 その他の作品

【ミステリ長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 象牙の塔の殺人
(死に至る実験)
1958 創元推理文庫167-6
EQ'87.11-'88.1
2 ABAの殺人 1976 創元推理文庫167-4

【ミステリ短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 The Key Word and Other Mysteries 1977 -
2 The Disappearing Man: And Other Mysteries 1985 -
3 The Best of Mysteries of Isaac Asimov 1986 - 黒後家蜘蛛の会15編、ユニオン・クラブ9編、ウェンデル・アース博士1編を含む全31編
1 A Problem of Numbers
求婚試験
1970 HMM'70.10
2 些細な事柄
(ちょっとしたこと)
1975 創元推理文庫200-1「風味豊かな犯罪」('80)
早川文庫89-4「ミニ・ミステリ100」('05)
早川文庫89-1「ミニ・ミステリ100(上)」('83)
3 Haloween
ハロウィーン
徳間文庫「恐怖のハロウィーン」('86)
4 クリスマスの十三日
(クリスマスの13日)
1977 新潮文庫「クリスマス12のミステリー」('85)
HMM'80.1
5 The Key Word -
6 Nothing Might Happen
スパイ作家を追え
1983 HMM'85.3

【SF長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 永遠の終り 1955 早川文庫 SF269
早川書房 ハヤカワSFシリーズ3142
2 ミクロの決死圏
(ミクロ潜航作戦)
1966 早川文庫 SF23
早川書房 ハヤカワSFシリーズ('67)
3 神々自身 1972 早川文庫 SF665
早川書房 海外SFノヴェルズ('80)
ヒューゴー賞
ネビュラ賞
4 ミクロの決死圏2
─目的地は脳
1987 早川文庫 SF1265・1266(上下)
早川書房('89)
5 ネメシス 1989 早川文庫 SF1178・1179(上下)
早川書房 海外SFノヴェルズ('91)
6 夜来たる 1990 創元SF文庫604-9 ロバート・シルヴァーバーグ(Robert Silverberg)との合作
1969年発表の同名短編集の長編化
7 The Ugly Little Boy
(Child of Time)
1992 - ロバート・シルヴァーバーグとの合作
8 アンドリューNDR114─バイセンテニアル・マン(長編版) 創元SF文庫604-10 ロバート・シルヴァーバーグとの合作

【SF短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 火星人の方法 1955 早川文庫 SF492
早川書房 ハヤカワSFシリーズ3317('74)
1 火星人の方法 1952
2 若い種族
3 精神接触
4 まぬけの餌 1954
2 地球は空地でいっぱい 1957 早川文庫 SF787
早川書房 ハヤカワSFシリーズ3309
1 死せる過去
2 SF成功の要諦
3 投票資格 1955 ロボット
4 悪魔と密室
5 子供だまし
6 高価なエラー
7 住宅難
8 メッセージ
9 お気に召すことうけあい
10 地獄の火
11 最後の審判
12 楽しみ
13 笑えぬ話 1956 ロボット
14 不滅の詩人
15 いつの日か 1956 ロボット
16 作家の試練
17 夢を売ります
3 停滞空間 1959 早川文庫 SF357 全11編
4 Through a Glass, Clearly 1967 -
5 アシモフのミステリ世界 1968 早川文庫 SF792
早川書房 ハヤカワSFシリーズ3304
邦訳は14を除く全13編
SFミステリ
1 歌う鐘 1955 新潮文庫「SF九つの犯罪」('81) ウェンデル・アース博士
2 もの言う石 ウェンデル・アース博士
3 その名はバイルシュタイン 1956
4 やがて明ける夜 ウェンデル・アース博士
5 金の卵を産むがちょう
6 死の塵 1957
7 ヒルダぬきでマーズポートに
8 真空漂流 1939 アシモフのデビュー作
9 記念日 1959
10 死亡記事
11 スター・ライト 1962
12 1966 ウェンデル・アース博士
13 反重力ビリヤード 1967 ロボット
14 A Loint of Paw 1957
6 夜来たる 1969 早川文庫 SF692 Nightfallその1、全4編
R・シルヴァーバーグと共作で90年に長編化
サリーはわが恋人
(ロボット自動車・サリイ)
(赤いロボット自動車)
1969 早川文庫 SF778
岩崎書店 なかよしえどうわ('77)
岩崎書店 SF絵童話('69)
偕成社 名作アニメート13('69)
Nightfallその2
1 正義の名のもとに
2 もし万一……
3 サリーはわが恋人 1953 ロボット
4
5 ここにいるのは─
6 こんないい日なんだから
7 スト破り 1957 ロボット
8 つまみAを穴Bにさしこむこと
9 当世風の魔法使い
10 四代先までも
11 この愛と呼ばれるものはなにか
12 戦争に勝った機械 1961 ロボット
13 息子は物理学者
14 目は見るばかりが能じゃない 1965 ロボット
15 人種差別主義者 1967 ロボット
7 The Best New Thing 1971 - ロボット
8 カリストの脅威
─アシモフ初期作品集1
1972 早川文庫 SF1136 The Early Asimovその1
1 カリストの脅威 1940
2 太陽をめぐるリング
3 一攫千金
4 時の流れ 1939
5 恐ろしすぎて使えない武器
6 焔の修道士 1942
7 混血児 1940
8 秘密の感覚 1941
ガニメデのクリスマス
─アシモフ初期作品集2
1972 早川文庫 SF1142 The Early Asimovその2
1 地球種族 1940
2 金星の混血児たち
3 虚数量 1942
4 遺伝 1941
5 歴史
6 ガニメデのクリスマス 1942
7 地下鉄の小男 1950 ジェイムズ・マクレイと共作
8 新入生歓迎大会 1942
9 スーパー・ニュートロン 1941
10 決定的!
11 幽霊裁判 1950 ジェイムズ・マクレイと共作
12 時猫 1942
母なる地球
─アシモフ初期作品集3
1972 早川文庫 SF1155 The Early Asimovその3
1 著者よ!著者よ!
2 死刑宣告 1943
3 袋小路 1945
4 関連なし 1948
5 再昇華チオチモリンの吸時性
6 赤の女王のレース 1949
7 母なる地球
9 The Best of Isaac Asimov 1973 -
10 Have You Seen These? 1974 -
11 木星買います 1975 早川文庫 SF596
1 ダーウィンの玉突き場 1950
2 狩人の日
3 シャー・ギード・G 1951
4 バトン、バトン 1953
5 猿の指
6 エヴェレスト
7 休止 1954
8 望郷
9 それぞれが開拓者 1956
10 空白! 1957
11 蜜蜂は気にかけない
12 ばか者ども 1958
13 木星買います
14 父の彫像 1959
15 雨、雨、向うへ行け
16 創建者 1965
17 地獄への流刑 1968
18 問題の鍵
19 適切な研究課題
20 二四三〇年 1970
21 最大の資産 1972
22 好敵手
23 チオチモリン、星へ行く 1973
24 光の韻律 ロボット
12 The Heavenly Host 1975 -
13 "The Dream", "Benjamin's Dream" & "Benjamin's Bicentennial Blast" 1976 -
14 Good Taste -
15 聖者の行進 1976 創元SF文庫604-7
1 男盛り 1966
2 女の直観 1969
3 ウォータークラップ 1970
4 心にかけられたる者 1974
5 天国の異邦人
6 マルチバックの生涯とその時代 1975
7 篩い分け 1976
8 バイセンテニアル・マン
9 聖者の行進
10 前世紀の遺物
11 三百年祭事件
12

発想の誕生

16 Three by Asimov 1981 -
17 変化の風 1983 創元SF文庫604-8
1 からさわぎ 1977
2 完全にぴったり 1981
3 信念 1953
4 あるフォイの死 1980
5 公正な交換? 1979
6 鳥たちのために 1980
7 見つかった! 1978
8 美食の哀しみ 1977
9 ある事情 1979
10 亡びがたき思想 1957
11 発火点 1981
12 接近中 1979
13 最後の解答 1980
14 最後のシャトル 1981
15 記憶の隙間 1982
16 奪うべからず 1979
17 歌の一夜 1982
18 失われた微笑
19 絶対確実
20 地球人鑑別法 1977
21 変化の風
18 The Edge of Tomorrow 1985 -
19 It's Such a Beautiful Day -
20 The Alternate Asimovs 1986 -
21 Science Fiction by Asimov -
22 The Best Science Fiction of Isaac Asimov -
23 Other Worlds of Isaac Asimov 1987 -
24 All the Troubles of the World 1989 -
25 Franchise -
26 Robbie -
27 Sally -
28 The Asimov Chronicles: Fifty Years of Isaac Asimov -
29 The Complete Stories Vol.1 1990 -
30 Cal 1991 -
31 The Complete Stories Vol.2 1992 -
32 ゴールド─黄金 1995 早川文庫 SF1343
早川書房('96)
最後の物語
1 キャル 1990
2 右から左 1987
3 フラストレーション 1991
4 幻覚 1985
5 不安定性 1989
6 アレクサンダー神王
7 谷のなか 1990
8 さよなら、地球 1989
9 たたかいの歌
10 フェグフートと法廷 1986
11 許しがたい過失 1990
12 おとうと
13 宇宙の愛国者
─現代の寓話
14 チッパーの微笑 1988
15 ゴールド─黄金 1991
サイエンス・フィクションについて
1 最長の航海 1983
2 世界の創造 1990
3 空飛ぶ円盤とSF 1982
4 侵略
5 SFの吹き矢 1981
6 ロボット年代記 1990
7 来るべき黄金時代 1979
8 人類だけの銀河 1983
9 心理歴史学 1988
10 SFにおけるシリーズもの 1986
11 生存者 1987
12 どこにもない! 1983
13 アウトサイダー、インサイダー 1986
14 SFのアンソロジー 1981
15 SFの影響力
16 女性とSF 1983
17 宗教とSF 1984
18 時間旅行
SF小説作法
1 プロットについて 1989
2 隠喩
3 アイデア 1990
4 サスペンス 1991
5 続きもの 1980
6 この分野の名称 1978
7 SF作家になるためのヒント 1979
8 若者大歓迎 1986
9 名前 1984
10 オリジナリティとは 1986
11 書評 1981
12 作家の苦労
13 書きなおし 1982
14 皮肉 1984
15 盗作 1985
16 象徴主義
17 予言 1989
18 ベストセラー 1983
19 偽名 1984
20 会話 1985
33 Magic 1996 -

【その他の短編集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 小悪魔アザゼル18の物語 1988 新潮文庫('96) ファンタジー
1 身長二センチの悪魔 1988
2 一夜の歌声 1982
3 ケヴィンの笑顔
4 強い者勝ち
5 謎の地響き
6 人類を救う男 1983
7 主義の問題 1984
8 酒は諸悪のもと
9 時は金なり
10 雪の中を
11 理の当然 1985
12 旅の速さは世界一
13 見る人が見れば 1986
14 天と地と
15 心のありよう
16 青春時代 1987
17 ガラテア
18 空想飛行 1988

【その他の邦訳短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 真鍮色の密室 1956 早川文庫80-9「密室大集合 アメリカ探偵作家クラブ傑作選7」('84)
角川文庫「山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー」('07)
HMM'80.3
2 The Fun They Had
昔の楽しみ
集英社 コバルト・シリーズ「ショート・ショート秀作選2」('84)
3 Good Taste
美食の哀しみ
集英社文庫「さようなら、ロビンソン・クルーソー」('78)
4 The Red Queen's Race
赤の女王のレース
朝日ソノラマ文庫「機械仕掛けの神」('84)

【詩集】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Lecherous Limericks 1975 -
2 More Lecherous Limericks 1976 -
3 Asimov's Sherlockian Limericks 1977 -
4 Limericks 1978 -
5 Limericks: Too Gross - John Ciardiとの合作
6 A Grossery of Limericks 1981 -
7 Isaac Asimov's Limericks for Children 1984 -

【小冊子】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 It's Such a Beautiful Day 1985 -
2 Franchise 1989 -
3 Robbie -
4 Sally -

【エッセイ・評論その他】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 毒物誌 1977 EQ'92.9(89)

【参考】「ロボットと帝国/下」(早川書房 ハヤカワ文庫SF)
「天狼星(シリウス)の侵略」(角川書店 角川文庫)
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