ひとり者はさびしい タイトル

ひとり者はさびしい

原題

Bachelors Get Lonely

発表年

1961

著者/訳者/解説

A・A・フェア/宇野利泰/明記なし

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

282(巻末「がめつい女とタフな男と」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ690
ドナルドの顔がほころぶのも当然だった。いつもは雀の涙ほどの給料でろくな生活をしていないのに、高級アパートで遊蕩三昧で暮せるのだから。それも投資会社社長カースンの依頼のおかげだった。彼は土地のまた貸しで利ザヤを稼いでいたが、最近、目をつけた土地を商売敵ドーリングに続けてさらわれたため、内通者を突き止めるようクール&ラム探偵社に頼みにきた。そこでバーサは、カースンが狙う土地の地主にドナルドを仕立てあげ、彼にドーリングの手先が近づいてきたら逆に情報の出所を探り出させようと考えたのだ。
仕事は簡単だった。ドナルドに話を持ちかけてきた女の言葉から、内通者はカースンの秘書アイリンらしいとわかった。バーサは多額の謝礼を予想してほくほく顔、ドナルドの甘い生活も終りかと思われたが……。
ドーリングが射たれていたのはモーテルの一室だった。納得がいかずに調査を続けるドナルドが発見したのだ。だが、のぞき屋に間違われて逃げ出したため、殺人容疑は何とドナルドに! 彼は急いでアイリンを探しはじめた。入れ違いにモーテルから逃げていったアイリン─彼女が殺人者かもしれない。それにしても、通じていたはずの二人に何があったのか?
ドナルドが暴いたアイリンの秘められた悲しい過去、そして、事件の思いもよらぬ真相とは?

初版

1962年

重版

1985年再版(800円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000690-3

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