女は待たぬ タイトル

女は待たぬ

原題

Some Women Won't Wait

発表年

1953

著者/訳者/解説

A・A・フェア/田中小実昌/田中小実昌

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

245

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ430
ラーライン号がホノルルの港に入ると埠頭ではハワイヤンバンドの演奏とコーラスがどっとおこって、お祭り騒ぎが始まった。ハワイの放送局のアナウンサーが、マイクロホンを手に 船客たちに近づいた。恒例の、観光客のインターヴューだ。ひとり挨拶するごとに出迎え人のなかに笑いの渦が巻きおこった。ある工場主の話がすむと、アナウンサーは次の男を、デンヴァー警察のラールソン刑事だと紹介し、ハワイ来訪の目的をたずねた。ラールソンは答えた─「殺人犯を捕まえにきたのです。デンヴァー市で殺人がおこった。その犯人が、現在、このハワイにいるのです!」
実は、ラーライン号にはバーサ・クールとドナルド・ラムも乗船していた。実業家ビックネルの依頼で、彼が後見人をしている若い未亡人ミリアムの身辺を探るためだった。ミリアムは恐喝を受けているらしい……依頼人のたっての願いで、はじめはバーサひとりが重い腰をあげてハワイに来る予定だった。だが、心細くなったバーサは、ひやかし半分に見送りに来たドナルドを無理やり船室に閉じこめ、ここまで連れて来てしまったのだ! 莫大な資産を受け継いだ美しい未亡人をめぐる悪辣な陰謀とは? 南海の楽園ハワイを舞台に、ドナルドとバーサの絶妙のコンビが冴える! ユーモア、アクション、そしてほどほどのお色気……シリーズ中の会心作。

初版

1958年

重版

1983年3版(750円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000430-7

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