USA アイラ・レヴィン
(Ira Levin)

死の接吻
「死の接吻」
(1953年)
(早川書房)

 アメリカの小説家、劇作家。大変な寡作家ですが、時代を先取りしたその作風で、発表されたどの作品も必ずベストセラーにしているという才能溢れる作家です。

 大学卒業後陸軍通信隊で兵役を務めた後、1953年24歳の時に処女作「死の接吻」を発表します。この作品は大評判となり、翌年のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の新人賞を獲得しました。また1956年と1991年と2回映画化されるなど、今もってサスペンス小説の傑作として高い評価を得ている作品です。

 その後は主に劇作家として様々な脚本を担当しますが、14年経った1967年にようやく第2長編「ローズマリーの赤ちゃん」を発表。たちまち大人気を呼び、映画化もされてオカルトの一大ブームを巻き起こしました。

 その後も数は少ないものの、SFやホラーなど多岐にわたる分野の作品を発表し、そのどれもが大成功を収めています。
  また2003年には長年に渡る活躍を讃えてアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の巨匠賞が授与されました。


■作家ファイル■

出身地
アメリカ、ニューヨーク
学歴
アイオワ州デスモイネスのドレイク大学を経て、ニューヨーク大学を卒業
生没
1929年8月27日~2007年11月12日
作家としての経歴
1953
弱冠23歳にして処女作「死の接吻」を発表し、翌1954年度のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の新人賞を受賞
1967
第2作「ローズマリーの赤ちゃん」を発表し、ベストセラーに
1980
アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の特別賞を受賞
2003
アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の巨匠賞を受賞
シリーズ探偵
ローズマリー (Rosemary)
代表作
「死の接吻」
「ローズマリーの赤ちゃん」
ランキング
EQアンケート32位
ハヤカワベスト100・15位

■著作リスト■

1 ローズマリー登場作品リスト

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 ローズマリーの赤ちゃん 1967 早川文庫 NV6
早川書房('67)
映画化('68)
2 ローズマリーの息子 1997 早川文庫 NV960
早川書房('98)

2 その他の作品

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 死の接吻 1953 早川文庫20-1
早川書房 世界ミステリ全集8('73)
ハヤカワベスト100・6位
EQアンケート32位
MWA賞新人賞('54)
「赤い崖」('56)および「死の接吻」('91)で映画化
2 この完全なる時代 1970 角川書店 海外ベストセラー・シリーズ3('70) SF
3 ステップフォードの妻たち 1972 早川文庫 NV1051
早川書房('74)
サスペンス・ファンタジー
同題('75)、ステップフォード・タウンの謎('80)他で映像化
4 ブラジルから来た少年 1976 早川文庫 NV286
早川書房('76)
スリラー小説
映画化('79)
5 硝子の塔 1991 扶桑社ミステリー
扶桑社('93)
シャロン・ストーン主演で映画化

【戯曲】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 No Time for Sergeants 1956 -
2 Interiock 1958 -
3 Critic's Choice 1960 -
4 General Seeger 1962 -
5 Dr. Cook's Garden 1968 -
6 Veronica's Room 1974 -
7 Deathtrap
(デストラップ・死の罠)
1978 - 映画化('82)
8 Break a Leg: A Comedy in Two Acts 1981 -
9 Catiorial 1982 -

【短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Sylvia
親ごころ
1955 マンハント'59.2

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