カナダの森のシャーロック・ホームズ

CAN ノーヴェンバー・ジョー
(November Joe)

ノヴェンバー・ジョーの事件簿
「ノヴェンバー・ジョーの事件簿」
(1913年)
(論創社)

 ノヴェンバー・ジョーとも表記。イギリスの作家ヘスキス・プリチャードの生み出したきこりの名探偵。

 カナダの大森林地帯できこり、狩猟ガイドとして生計を立てていましたが、たまたま迷宮入りしていた殺人事件を解決に導いたことから一躍注目を集め、素人探偵としてニューヨークの探偵事務所からも声がかかるほど名前が知れ渡るようになります。

 体つきは筋骨たくましくがっしりとしていますが、性格は寡黙で人見知りをするタイプ。もっとも金銭欲に囚われないため誰からも好かれている好青年です。

 ケベック地方警察とは密接な協力関係にあり、ひとたび事件が発生すれば、カナダの森のシャーロック・ホームズとして、持ち前の推理力を如何なく発揮し事件捜査に大活躍を見せてくれます。


■原作■

ヘスキス・プリチャード
(Hesketh Prichard 英 1876-1922)


■人物ファイル■

職業
カナダのケベック州の大森林地帯に住むきこり兼狩猟ガイド
誕生日
日にちは不明も9月生まれ
家族
家族も身寄りもなし
協力者
ケベックの実業家ジェームズ・クォーリッチ氏
事件簿
1短編集(8つの短編と1つの中編に登場)

■事件ファイル■

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 ノヴェンバー・ジョーの事件簿 1913 論創社 論創海外ミステリ71('07) クイーンの定員55
連作形式の短編集
1 サー・アンドルーの助言 序章
2 ノヴェンバー・ジョー
3 ビッグ・ツリー・ポーテッジの犯罪
4 七人のきこり
(ノヴェンバー・ジョー)
早川文庫87-1「シャーロック・ホームズのライヴァルたち1」('83)
HMM'76.3
5 黒狐の毛皮
6 ダック・クラブ殺人事件
7 ミス・ヴァージニア・プランクス事件
8 十万ドル強奪事件
9 略奪に遭った島
10 フレッチャー・バックマンの謎
11 リンダ・ピーターシャム これ以降は独立した中編
12 カルマクス
13 山の男たち
14 黒い帽子の男
15 逮捕
16 都会か森か

【参考】「シャーロック・ホームズのライヴァルたち1」(早川書房 ハヤカワミステリ文庫)
「ノヴェンバー・ジョーの事件簿」(論創社 論創海外ミステリ)
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