わたしの愛した悪女 タイトル

わたしの愛した悪女

原題

The Green-Eyed Monster

発表年

1960

著者/訳者/解説

パトリック・クェンティン/高橋豊/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

218(巻末「クェンティン紹介」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ693
板紙会社の若い社長アンドリュー・ジョーダンは、白バラのように美しい妻モリーンを熱愛していた。だが、アンドリューには人知れぬ悩みがあった─美しい女を妻に持った夫に共通の悩みであるが……。それは、モリーンに男ができたのではないかという絶え間ない疑惑だった。勿論、その確証があるわけではない。が、ある時、モリーンを中傷する匿名の手紙がアンドリューのもとに届いた。しかし、これとてジョーダン夫妻の睦まじさをねたむあまりかもしれない。 そんなジョーダン夫妻の生活に大きな波紋を投げたのはモリーンのいとこローズマリー・サッチャーだった。ある日、突然彼女は夫妻のアパートを訪ね、アンドリューの弟ネッドと結婚すると宣言したのだ─あの遊び人のネッド、絶えずいかがわしい女といざこざを起し、その度に兄に尻拭いをさせているネッド─そのネッドがローズマリーのような醜い女と結婚するとは! どう見ても億万長者サッチャー家の財産目当てとしか考えられない。モリーンはこの結婚に強硬に反対した。彼女は15歳のとき、交通事故で両親を亡くし、サッチャー家にひきとられ、ローズマリーと一緒に育てられたからだ。そのローズマリーの不幸を黙って見ていられない……。だが、皮肉にも不幸はモリーンを見舞った。夫アンドリューの拳銃で何者かに射殺されてしまった! 愛する妻を殺されたアンドリューは警察とは別個に、憎むべき犯人を調べ始めた。が、明らかになったのは、美しく、貞淑なはずの妻の真実の姿だった!

初版

1962年

重版

1996年3版(950円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000693-8

TOPへ