バッファロー・ボックス タイトル

バッファロー・ボックス

原題

The Buffalo Box

発表年

1942

著者/訳者/解説

フランク・グルーバー/中桐雅夫/中桐雅夫

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

187

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ673
ハリウッドの私立探偵、サイモン・ラッシュは仕事がないのをいいことに、真赤な革製の寝椅子に大の字になり西部の荒くれ女、カラミティー・ジェーンと並ぶベル・スターの伝記を読みふけっていた。そんな時、小さなロバに乗って探偵を訪ねてきたのが、ランスフォード・ヘイスティングズと名乗る赤ひげの男だった。そして、西部の歴史の残酷物語ともいうべき『オレゴン、カリフォルニア両州への移住路』を書いた本人だ、と自己紹介した。西部の歴史に明るいラッシュも、この言葉にはさすがに驚いた。その本はすでに百年も前に書かれ、著者のヘイスティングズはとうの昔に死んでいる。謎の男は、バッファローの浮彫り細工をしたアメリカ杉製の箱─バッファロー・ボックスの持主を探してほしいという、まるで雲を掴むような依頼をしたのである。私立探偵は依頼人を狂人扱いにして追い返した。だが、意外にも─サイモン・ラッシュはハリウッドの古本屋で美貌の金髪女から、問題の『オレゴン、カリフォルニア両州への移住路』の初版本を売りつけられた。しかもその上、バッファロー・ボックスの行方を突き止めてくれと依頼されたのだ。もちろん、ラッシュはすぎに引受けた。そこまでは良かった。が、調査も進まないうちに、探偵は死体にぶつかってしまったのだ!
得意の西部を舞台に、探偵作家グルーバーが描くウェスタン・ミステリの異色作!

初版

1961年(160円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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