検事封を切る タイトル

検事封を切る

原題

The D.A. Breaks a Seal

発表年

1946

著者/訳者/解説

E・S・ガードナー/平出禾/平出禾

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

198

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ533
新しい任務に就くべく太平洋戦線から一時帰国した陸軍少佐、かつての地方検事ダグ・セルビイは、なつかしのマディスン・シティで汽車を降りた。労苦を共にしながら、数々の難事件を解決した仲間の保安官レックス・ブランドンや、新聞記者のシルヴィア・マーティンに会って、短い2、3日の休暇を楽しむつもりだったのだ。
しかしマディスン・シティでは、セルビイの来訪を待つかのように、奇怪な殺人がもちあがっていた。下町のホテルに泊っていたフレッド・ロックと自称する正体不明の男が、朝食に出たコーヒーで毒殺されたのだ! 俄然、セルビイの眠っていた探求欲が頭をもたげてきた。
そして、被害者の部屋から姿を消した、事件の鍵を握るブルネットの女の行方を探るうちに、被害者が100万ドルの遺言訴訟に関係のある人物だったことを知った。やがてホテルの給仕が逮捕されたが、彼が弁護士として呼んだのは、暗黒街を牛耳る悪徳弁護士A・B・カーだった。しかも、カーは100万ドル訴訟の一方の弁護人なのである。セルビイは、相手側の弁護人である後輩のアイネズ・ステープルトンから、相弁護人として一緒に法廷に立ってくれと頼まれたが……。 悪徳弁護士をやりこめる、公職をはなれた検事の活躍を得意の法廷場面をまじえて描く。検事シリーズの傑作。

初版

1959年

重版

1984再版(620円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000533-8

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