暗い燈台 タイトル

暗い燈台

原題

The Sea Monks

発表年

1963

著者/訳者

アンドリュウ・ガーヴ/小倉多加志

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

174

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ914
映画館の切符売場には白髪まじりの女がいるきりで、休憩所に人影はなかった。ハインズはとび出しナイフを出すと、軽い身ごなしでドアをあけ、切符売場に入った。切先を女の喉にあて、引出しから金をわしづかみにしてポケットに突っこむ。首領株のメイシーは休憩所に突っ立ちピストルを構えてあたりに目をくばっていた。「はやくしろハインズ」とどなった瞬間、客席のドアがあき、タキシードを着た支配人があらわれた。ためらう間はなかった。メイシーはピストルを構えなおすと、1ヤードの距離でぶっ放した。左耳の真上、頭のどまん中に命中。……切符売場から悲鳴があがり、ハインズは慌ててとんでくる。二人は一目散に映画街をとび出し、エンジンをかけて待っていた車にとび乗り、霧ふかい闇夜に消えていった。
だが、たちまち非常線が張られ、市外に逃げるすべはなかった。しょうことなく、車をすて、港の方に向かった。港に浮かぶ一艘の発動機船。遠くパトカーの音を聞いた彼らはただちにその船に乗り、霧のたちこめる荒海へ突入していったのだ。
一方、夜昼となく船の安全を守る燈台守たちは、その夜も監視を怠らないでいた。やがて、荒海に木っ端のように浮かぶ発動機船を見つけて、彼らは命をかけて助けだそうとしたのだが……

初版

1965年(230円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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