使いこまれた財産 タイトル

使いこまれた財産

原題

The Case of the Troubled Trustee

発表年

1965

著者/訳者

E・S・ガードナー/宇野利泰

カバーデザイン

杉村篤

ページ数

225

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ899
投資コンサルタントと名乗るケリー・ダットンはあわてふためいてペリイ・メイスンに面会を求めてきた。話によると、デジール・エリスという女の父親から、10万ドル相当の遺産の管理を依頼されたのだった。この人物は4年前に死亡したのだが、この4年間、ただ一人の遺産相続人であるデジールには、月に何千ドルかの金額を渡してきた。が、このままでは数年もたたずに遺産は消え失せてしまうと考えたダットンは、株や有価証券、不動産などの売買をして、25万ドルにふやしたのだった。が、たまたま、売った株のなかに、最近新しい油田の発見で暴騰した石油会社のものがあった。デジールのためと思い、財産をダットン名義にしてふやしてきたのだが、この事件をきっかけに詐欺罪に問われるおそれがあるので、うまくまとめてほしいというのだ……。メイスンは慎重を期しながらも、相手の真摯な態度をみて、依頼を引き受けた。が、さすがのメイスンも、つづいて起こった意外な事件は予想だにできなかった─デジールの父親に仕えたことがあり新興石油会社に勤めたこともある男が惨殺死体となって発見されたのを! しかもダットンは第一級殺人の容疑者として逮捕されてしまったのである! 信託財産にからむ殺人事件を追うペリイ・メイスン! 円熟味を加えたガードナー、後期の傑作!

初版

1965年

重版

1986年4版(700円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000899-X

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