盃のなかのトカゲ タイトル

盃のなかのトカゲ

原題

The Lizard in the Cup

発表年

1972

著者/訳者

ピーター・ディキンスン/大庭忠男

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

202(巻末にディキンスン著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1236
ギリシャ南西岸沖、イオニア海に浮かぶ島、ヒオス。次第に忘れられていく古代の僧院と、不気味な毒トカゲの伝説が残る島。まばゆい陽光と美しい海に、ひとときの安らぎを求めて訪れる旅行者も少なくない。あるいはホテルで、あるいは別荘で短い休暇を楽しみ、去っていく。しかし、島一番の豪華な別荘では、大富豪タナトスに危険な影が伸びはじめていた……。
タナトスは、巨大な財力を権力で世界各地の実業界に君臨していたが、その強引さは多くの敵を作っていた。そして今度は、こともあろうに、西インド諸島のマフィアの利権を横取りしたのだ。組織の復讐は当然考えられる。富豪が信頼する四人の部下がヒオスに集められた。それに、専門家として、ロンドン警視庁の元警視ジェイムズ・ピブルが付け加えられた。五人の、マフィア対策の机上演習は、愛人トニーとたわむれるタナトスとは逆に、鋭い緊張感の中で始まった。正面からの襲撃か、あるいは姿を変えた刺客が忍び寄ってくるのか、それとも内通者が……? 島への上陸はすべてチェックされ、アメリカへはプロのボディーガードが要請された。が、ピブルの心を離れない危険の予感にもかかわらず、見えない敵は容易に姿を現わさなかった……。
二年連続CWA賞に輝く、イギリス・ミステリの実力派ディキンスン。ピブル警視シリーズ第五弾!

初版

1975年(490円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001236-9

TOPへ