死とやさしい伯父 タイトル

死とやさしい伯父

原題

Death and the Dutch Uncle

発表年

1968

著者/訳者

パトリシア・モイーズ/隅田たけ子

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

278(巻末にモイーズの著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1184
三行記事で済まされるような事件、そんな事件に限ってかえって捜査は難行することが多い。ヘンリ・ティベット警視が担当したバイアーズ殺しも、そんな種類の事件だった。被害者のバイアーズは、いかがわしいバーのトイレで射撃され、病院で死んだが、最後まで賭けの数字145にこだわり続けてきたギャンブラー。バーの主人から聞き出した犯人像は中位の背格好で、ソフトを目深にかぶり、黒のサングラスとつけひげをつけた男、という始末だった。 PIFL─恒久国際国境訴訟委員会の通訳のゴードン・トラップが、ティベットが聞いたこともないアフリカの小国の国境紛争を扱っているPIFL内で不審なことがある、という話を持ち込んできた時もティベットは事件に没頭しており、ゴードンの話には冷淡にならざるを得なかった。だが、バイアーズが下働きをしていたドミニク・ホテルの調理場を訪れた時、ティベットは妙な事実に気付いた。男は金が入ったばかりで下働きなどする必要はなかったこと。彼の受持ちの部屋でPIFLの委員が病死し、その部屋の番号が145であることだった!─が俄然新たな様相を呈するバイアーズ事件。PIFLの真相は、つけひげの男は誰か、事件の黒幕は?謎を追ってオランダに飛んだティベットとエミーを待ち受ける危機と冒険! 女史の円熟期の秀作!

初版

1972年(480円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001184-2

TOPへ