四つの兇器 タイトル

四つの兇器

原題

Four False Weapons

発表年

1937

著者/訳者/解説

ジョン・ディクスン・カー/村崎敏郎/村瀬敏郎

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

290(巻末「カーのバンコランもの」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ445
若い弁護士カーチスとその依頼人ダグラスは、ブーローニュの森近くに住むイギリス人娼婦ローズ・クロネックを訪ねた。が、彼女は二人を出迎えはしなかった。ベッドの上で何も身につけず、動脈に達するほどの傷を負って死んでいたのだ……。
金持ちの道楽息子ラルフ・ダグラスは、良家の令嬢マグダ・トラーと婚約したばかりだった。ところが、彼には気がかりなことがあった。恋仲になり、別荘まで買ってやったローズの存在だ。彼女が結婚の障害になることを危惧した彼は、関係を穏便に清算するため、カーチスにパリまで同行を頼んだのだった。
ローズの部屋は異様だった。薄暗い中で、黒い握りの拳銃が床の上に投げ出されているかと思えば、浴槽には鋭利な抜身の短剣が、丸テーブルの上には大きなカミソリがあるのだ。洗面台の上の棚にあるボール箱には、劇薬がいっぱいつまっていた。その上、不思議なことにベッドにはほとんど血がついていない。いったい、ローズはどこでどうやって殺されたのか?部屋に散らばる兇器の意味は?
奇怪な事件の謎に挑む名探偵アンリ・バンコランの快刀乱麻をたつような名推理!本格派の巨匠カーが、フェル博士に先立って世に送り出したパリの名探偵バンコランが活躍する最後の長篇。全篇にウィットとユーモア漂う初期の力作。

初版

1958年

重版

1993年3版(1000円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000445-5

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