めぐり来る時は再び タイトル

めぐり来る時は再び

原題

Time and Time Again

発表年

1953

著者/訳者/解説

ヒルトン/中橋一夫/中橋一夫

カバーデザイン

カバー絵 カポグロッシ『輝石』

ページ数

337

あらすじ(解説文)

出版

新潮社
現代世界文学全集38
ここに訳出したヒルトンの小説は原名を”Time and Time Again”といい、彼の最後の作品となってしまった。ヒルトンの作品のうちでも傑作の部類にいるものと思う。アメリカでも評判はよく、ベストセラーのリストに顔を出していたことがあったと記憶する。原名の意味は「くり返し、くり返し」といったことであろうが、時代を異にしながらも同じような父と子の関係が繰り返されることを暗示しているのであろう。主人公はこの世紀の初頭に生れて、現在五十代の外交官である。パリーに出張中、息子の誕生日を祝う食事を共にしたとき、息子の秘かな恋愛らしいものに気がつく。ここから主人公は過去の自分の恋愛を回想し、第二次大戦前後にわたる外交官生活を振り返る。こうして物語は現在と過去の間に移動し、平行して進められていく。……

初版

1956年(350円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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