ワイルダー一家の失踪 タイトル

ワイルダー一家の失踪

原題

Wilders Walk Away

発表年

1948

著者/訳者/解説

ハーバート・ブリーン/西田政治/江戸川乱歩

カバーデザイン

浜田稔

ページ数

230(巻末「ブリーンの作風」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ104
他の人達は病気で死んで行く、おたふく風邪か老衰か、熱病か肺炎かで、でもワイルダー一家の人達は消えていく─1775年のジョナサン・ワイルダーの失踪にはじまって、これまで五人のワイルダー一家の当主が、不可思議な状況のもとで姿を消していた。最近では、一年前、フレッド・ワイルダーが、三階の窓が一つあるきりの自分の事務所から消え失せていた。 ニューヨークのジャーナリスト、レイノルド・フレームが、雑誌の仕事で”古き良きアメリカ”を取材するためにワイルダーズ・レーンにやってきた日にも、一年前に失踪したきりのフレッド・ワイルダーの下の娘エレンが伯母の家へ行くとバスに乗ったきり行方知れずになってしまった……。が、失踪した他の人達がそれきり消息不明だったのに対し、エレンは、翌日、無残な撲殺体となって発見された! なぜエレンだけが死体となって……? フレッド・ワイルダーの姉娘コンスタンスの経営する下宿屋に間借りしたレイノルドは、否応なく事件に巻き込まれていった。彼が暴いた五人のワイルダー達の失踪の秘密とは……。
ブリーンの作風はカーを継承するものである。中心興味が手品趣味であること、筋が複雑でこんぐらがっていること、催眠術、心霊現象その他オカルティズムの智識を脚註まで入れてふんだんに披瀝していること、等々、カーの手法に酷似している  江戸川乱歩(解説より)

初版

1953年初版

重版

1990年5版(850円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000104-9

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