恋人よ、われに帰るな タイトル

恋人よ、われに帰るな

原題

Lover, Don't Come Back!

発表年

1962

著者/訳者

カーター・ブラウン/矢野徹

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

139

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ802
ニューヨークは、とある晩春の朝まだき……霧につつまれたイースト・リバーの河面にたたずんで、じっと向う岸を見つめている女がいた。女はトレンチコートのポケットに両手をふかくつっこみ、濃霧にまじって降りつづける雨を気にもとめなかった。
その女─ライラ・ギルバートは、莫大な遺産相続人であり、今日のボイドの依頼人だった。ボイドはこんな場所での面会を望んだ女の態度をいぶかりながら、さっそく用件にとりかかった。が、面会の場所が場所なら、依頼というのもとびきりおかしなものだった─女は、一万ドルをボイドに渡すと、ちかく自分は殺されるだろうから、そのときは、ぜひとも犯人を挙げてもらいたいと頼んできたのだ……!
それから半年が経ち、その女の面影はボイドの記憶から消えさっていった……だが、その日、新聞を拾い読みしていたボイドの眼は、突然、その記事にひっついてしまった。オーストラリア近辺の大洋上で、ライラ・ギルバートが鮫にくわれて死んだという記事が、写真入りでのっていたのだ! はたして単なる事故か、それとも、自ら予言したとおりに殺されたのか? ボイドはさっそく、オーストラリアに飛び立っていったが……。

初版

1963年(150円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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