島 タイトル

原題

Delirium

発表年

1969

著者/訳者

ボアロー、ナルスジャック/山根和郎

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

217(巻末にボアロー、ナルスジャック著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1137
ジョエル・マンギーは船首にくると、水平線のかなたに沈もうとしている太陽の眩しさを避けるために片手をかざし、近づいてくる島を眺めた。狭く、貧しい島だった。風ばかり我もの顔に吹きまくる岩だらけの土地に、300人ほどの住民がしがみつくように暮している。だが、それはジョエルの幼年時代を保存している故郷であり、いまや彼に残された唯一の土地だった。
物心つくころからのジョエルの長くみじめな放浪生活。島の由緒ある家系─マンギー家の次男だったジョエルの父は、戦争が始まり、島がドイツ軍に占領されるとジョエルをつれて島を出、大陸を転々としたはてにのたれ死んだ。父が死んだあとも、ジョエルの不安な根なし草の生活は変らなかった。習い覚えたサックスで糊口をしのぎながら、ハンブルグまで流され、ヒルダという女と一緒になった。しかし、嫉妬深いだけでやさしさに欠けた女との同棲生活はジョエルの疲れをいっそう深くするだけだった。駄目になる。もう一度、しっかりした手ざわりの幼年時代からすべてをやりなおすのだ……。が、島がジョエルに用意していたのは、彼がマンギー家の最後のひとりであるが故のむごたらしい罠だった!
サスペンスと謎、意想外の結末が独特の雰囲気のうちにみごとに統一された秀作『島』 ある完全犯罪の進行を描く『譫妄』の2篇からなる巨匠の1969年度の作品!

初版

1971年(370円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001137-0

1 譫妄

2 島


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