死と空と タイトル

死と空と

原題

Death and the Sky Above

発表年

1953

著者/訳者/解説

アンドリュウ・ガーヴ/福島正実/福島正実

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

239(巻末「ガーヴの魅力」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ534
ロンドンはうなぎのぼりの暑さにうだっていた。交通事故が続出した。そしてその日の午後四時─ペントンハースト刑務所に、ハンドルを切りそこねた大型ガソリン車が、フルスピードで突っ込んだのだ。二千ガロンのガソリンが焔となって飛散し、刑務所は一瞬のうちに修羅場と化した。数人の徒刑囚が焼死し、数十人が負傷した。しかし……死刑囚チャールズ・ヒラリイにとって、それは天与の機会だった。一点身に憶えのない無実の殺人罪によって、その夜、絞首台の露と消えなければならなかった彼にとっては。チャールズは脱走した。この世で彼の無実を信じてくれるたった一人の女─恋人キャスリンのもとへと。
大酒飲みで自堕落な妻だったが、彼は決して殺さなかった。夫を愛してもいず、自分は男から男へと渡り歩いていながら、彼の再婚を妨害するためだけに、頑強に離婚に同意しない妻だったが、殺したのは彼ではなかった。だが、すべての状況は、彼の犯行であることを示していたのだ。彼にはアリバイがなく、そして目撃者がいた!……抜き差しならぬ窮地に追いつめられた男と、愛するその男を救うため身も心も投げ出して厭わぬ女とは、かくて、警察の追求に捨て身の挑戦を企てる!
ロンドン郊外の湿地帯を舞台に繰り広げられる、強烈なスリルとサスペンスと緊張感。ガーヴ得意のヒューマン・ドラマ!

初版

1959年

重版

1984年再版(740円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000534-6

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