情の深さと鋭い人間観察眼を併せ持つ警察官探偵

JPN 加賀恭一郎刑事
(Kyoichiro Kaga)

私が彼を殺したicon
「私が彼を殺した」
(1999年)
(講談社)

 東野圭吾の作品に登場する警察官探偵。1986年発表の長編「卒業」に初登場した時には国立T大に通う大学生で、在学中に巻き込まれた連続殺人事件の探偵役として登場しました。

 その後大学卒業すると2年間中学校の社会科教師を務めましたが、自分に教師は向かないと判断して警察官の道に進みます。
そして長編「眠りの森」で再登場を果たした際にはすでに警察官となっていて、年齢は30歳前後。以降の作品でも同様に警察官として活躍しています。所属は「眠りの森」では警視庁捜査一課で、その後練馬署に異動となり、現在は久松署に勤務しています。

 その風貌は長身で肩幅が広く、頬の尖った彫りの深い顔立ち。学生時代は剣道をやっており、元主将でリーダーシップと協調性に富んだ人物であり、また全日本選手権大会で、連続優勝した腕前の持ち主でもありました。

 性格は心優しく、事件関係者に対しては思いやりを失わないなど情の深い、爽やかな笑顔の好青年ですが、警察官としては冷静沈着な人物であり、隙のない鋭い人間観察眼ですばやく事件を見通します。


■原作■

東野圭吾
(Keigo Higashino 日 1958- )


■人物ファイル■

職業
警視庁の刑事(捜査一課→練馬署→2005年から久松署)
階級は練馬署勤務時点は巡査部長
大学卒業後から警察官となるまでの間に2年間中学校の社会科教師の経験がある
学歴
国立T大の社会学部を卒業
年齢
初登場の「卒業」時は大学生
2作目の「眠りの森」の時には30歳前後
特技
剣道(大学在学中に全日本選手権で優勝した腕前)
人間観察
趣味
茶道、クラシックバレエ鑑賞
家族
父親も警察官だが、母親が蒸発しており、その原因が父親の多忙さにあると思っているらしく、仲はあまり良くない
事件簿
7長編と1短編集に登場

■事件ファイル■

【長編】

No. 事件名 発表年 出版 備考
1 卒業
―雪月花殺人ゲーム
1986 講談社文庫('89)
講談社
2 眠りの森 1989 講談社文庫('92)
講談社
TVドラマ化('93)
3 どちらかが彼女を殺した 1996 講談社文庫('99)
講談社ノベルス
4 悪意 講談社文庫('01)
講談社ノベルス('00)
双葉社
TVドラマ化('01)
5 私が彼を殺した 1999 講談社文庫('02)
講談社ノベルス
6 赤い指 2006 講談社文庫('09)
講談社
TVドラマ化('11)
7 新参者 2009 講談社 TVドラマ化('10)
8 麒麟の翼 2011 講談社

【短編集】

No. 事件名 発表年 出版 備考
1 嘘をもうひとつだけ 2000 講談社文庫('03)
講談社
1 嘘をもうひとつだけ
2 冷たい灼熱 TVドラマ化('01)
3 第二の希望
4 狂った計算 TVドラマ化('02)
5 友の助言

【TVドラマ(シリーズ)】

No. 事件名 発表年 出版 備考
1 悪意 2001 - 主演・間寛平(”浪花のコロンボ”西原甲子男が主役)、岩崎ひろみ
NHK(全6話)
公式サイト
2 新参者 2010 TCエンタテインメント('10) 主演・阿部寛、黒木メイサ、溝端淳平
TBS系列日曜劇場(全10話)
公式サイト

【TVドラマ(単発)】

No. 事件名 発表年 出版 備考
1 眠りの森の美女殺人事件 1993 - 主演・山下真司、原田貴和子
テレビ朝日系列
2 冷たい灼熱
(「嘘をもうひとつだけ」収録)
2001 - 主演・伊東四朗(近松丙吉が主役)
テレビ東京系列(”多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉”にて)
3 狂った計算
(「嘘をもうひとつだけ」収録)
2002 - 主演・伊東四朗(近松丙吉が主役)
テレビ東京系列(”多摩南署たたき上げ刑事・近松丙吉”にて)
4 赤い指〜「新参者」加賀恭一郎再び! 2011 - 主演・阿部寛、黒木メイサ、溝端淳平
TBS系列
公式サイト

Loading

TOPへ