消えた看護婦 タイトル

消えた看護婦

原題

The Case of the Fugitive Nurse

発表年

1954

著者/訳者

E・S・ガードナー/尾坂力/E・S・ガードナー(まえがき)

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

230

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ292
そもそも、夫の死に悲しい顔もせず、早々と遺産相続の相談に来たことからしておかしかった。依頼人は飛行機事故で死んだモールデン医師の未亡人ステファニイ。彼女の話によれば、医師は十万ドルの所得の申告漏れを追及されていた上、アパートを借りて看護婦のグラディスと逢瀬を重ねていた。ステファニイは十万ドルがアパートに隠されていると疑い、メイスンに確認してくれと頼みにきたのだ。ところが金はすでに何者かに持ち去られていた。そして妙なことに、メイスンの報告を受けた彼女がその後で問題のアパートを訪れたばかりか、夫の運転手と密会したことが、探偵ドレイクによって確認された。美貌の未亡人は何を企んでいるのか? メイスンは手掛りを求め、グラディスを訪ねた。だが、彼女は医師が飛行機で行くはずだったソルト・レーク市へ行ったまま、ふっつりと姿を消していた。
続いて事件は意外な展開を見せた。飛行機墜落現場の調査で、故人の飲物に多量の麻薬が入っていたことが判明し、殺人容疑がステファニイにかかったのだ。しかし、ドレイクらの調査から、メイスンには彼女が犯行に及んだとは思えなかった……。
消えた十万ドル、消えた看護婦、いわくありげな未亡人……いくつもの謎をはらんだまま公判に持込まれた難事件の結末は? 意外な終幕を迎えるシリーズ中の異色篇

初版

1956年

重版

1990年4版(850円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000292-4

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