サイモンは誰か? タイトル

サイモンは誰か?

原題

Who Is Simon Warwick?

発表年

1978

著者/訳者

パトリシア・モイーズ/皆藤幸蔵

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

221(巻末に1978年までのモイーズの著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1343
はじめに、事務弁護士アンブローズ・クインスを悩ませていたのは”サイモンはどこにいるか?”という問題だった。サイモン・ワーウィック─チャールズ卿の莫大な遺産を継ぐことになった青年の30年にわたる空白の足跡をたどる困難な仕事だ。だが、新聞の広告での呼びかけは、たちまち効果を現わし、サイモンは現われた。そのときからクインスを悩ませる問題は変わった。”サイモンは誰か?”─つまり、二人のサイモン・ワーウィックが名乗り出て、正統な相続権を主張したのである!繊維業で巨万の財をなしたチャールズ卿に甥がいることはほとんど知られていなかった。大戦中、弟夫婦が爆撃で亡くなり、サイモンという男の子が一人残された。甥を引き取る余裕のなかった卿は、サイモンをアメリカ人夫妻の養子に出してしまい、以来その存在は忘れられていた。それが、慈善事業に寄付するはずだた全財産を甥に譲るという遺言を残し、卿は亡くなったのだ。 二人のサイモン・ワーウィックは、それぞれ信憑性の高い書類を携えていた。どちらが本物のサイモンか?クインスの悩みは深まるばかりだったが……。 二人の遺産相続人の謎は、やがてティベット主任警視を引っ張り出す殺人劇へと展開する。イギリス女流本格派の重鎮モイーズの魅力を十二分に発揮した話題作。

初版

1980年

重版

1989年3版(800円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001343-8

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