案外まともな犯罪 タイトル

案外まともな犯罪

原題

Rather a Common Sort of Crime

発表年

1970

著者/訳者/解説

ジョイス・ポーター/黒田晶子/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

196(巻末「新キャラクター、ホン・コン登場」および1972年までのポーターの著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1167
オノラブル・コンスタンス・エセル・モリソン=バーク、愛称ホン・コンが新設したコニー相談所に、大方の予想に反し一人の客が訪れた。その婦人は警察が自殺とした息子の死が、他殺であることを証明してほしいと依頼したのだ。息子を天国に、という切なる親心にほだされホン・コンは、早速警察に赴き、部長を恐喝して調査記録をせしめた。が、なんと少年は天国どころか、教会冒涜、銀行強盗など前科数犯のとんでもない悪だったのだ。加えて、歴然たる自殺の証拠。だが、決してひるむことのないホン・コンは、悪の巣窟カマ・スートラに出現、悪童を相手どり、傍若無人、極悪非道のホン・コン式探偵術を展開、何が幸いしてか、ご当人の見通しと全く無関係に意外な事実を掴んだのだ!
ここに、なかば颯爽と登場したホン・コンほど、世の中傷と誤解に対し身に覚えのなる人間も稀であろう。この善意と悪意のないまぜになった特異な性格の持主は、過去のあらゆる天才的探偵と同様、人間離れということでヒロインの資格十分である。しかし、想像力のない住民にとっては、まったくはた迷惑な存在でもある。だが、そんなことには一向にお構いなく、市民相談所の真向いに建てられたことで、その意図をあからさまにしたコニー相談所には、今後、様々な人間が奇想天外な依頼を持ち込むであろう。全ミステリ・ファンのために!

初版

1972年(370円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001167-2

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