無慈悲な鴉 タイトル

無慈悲な鴉

原題

An Unkindness of Ravens

発表年

1985

著者/訳者/解説

ルース・レンデル/吉野美恵子/吉野美恵子

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

283(巻末にレンデルの著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1488
はじめは、愛人との駆落ちぐらいに考えていたものの、ウェクスフォード警部は今や男の死を確信していた─失踪したのは、警部の隣人で会社員のロドニー・ウィリアムズ。その妻に、夫が戻らないと聞いてから二週間後、放置されたままの彼の車がまず発見された。さらに、突然会社に辞表が送られてきたばかりか、妻に隠していた銀行口座が、池からは彼の身の回り品を詰めたバッグまで見つかった。
間もなく、七ヶ所も刺されたロドニーの死体が掘り出された。折しも近隣では、一人歩きの女に声をかけた男が逆に刃物で傷つけられるという妙な事件が続いており、警部は早速ロドニー殺しとの関連を調べはじめた。ところが事件は思わぬ展開を見せた……
死体発見を知って警察を訪れた女は、ウェンディ・ウィリアムズと名乗った。あろうことか、彼女は被害者のもう一人の妻だったのだ! がぜん複雑な様相を呈する重婚者刺殺事件─捜査線上に浮ぶのは、被害者に翻弄されていた二組の妻子、そしてロドニーの娘も関わる、女権擁護を声高に叫ぶウーマンリブの闘士達……警部の粘り強い捜査が明らかにした事件の真相とは?
ミステリ界でつねに動向を注目される実力派の一人レンデルが、現代的なテーマを意欲的に盛り込み、満を持して放つ、シリーズ最新作!

初版

1988年(900円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001488-4

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