マンダリンの囁き タイトル

マンダリンの囁き

原題

The Speaker of Mandarin

発表年

1983

著者/訳者/解説

ルース・レンデル/吉野美恵子/吉野美恵子

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

227(巻末にレンデルの著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1449
アデラ・ナイトンを自宅で射殺したのは現場の状況から同家をよく知る者と思われた。ウェクスフォード主任警部は悔しがっていた。あの時ナイトン夫妻ともっと近づきになれば捜査の助けになったのに、と。
警部がこの弁護士夫婦と初めて会ったのは数ヶ月前、夏の中国だった。ロンドン警視庁が組織する訪中団の一員として北京を訪れた後、一人旅を続けるうちに中国ツアーに参加していたアデラと夫アダムに出会ったのだ。といっても言葉はろくに交わさなかった。警部自身が謎の中国人老女につきまとわれたリガイド溺死事件に遭遇したりで、二人と話すどころではなかったのだから。
捜査開始以来、警部の頭にはある疑問が生じていた。中国旅行の終り間近、桂林のホテルのバーで、ぎょっとしたように何かを見つけて中国の奇妙な詩を口にしたアダム─根拠はないが、彼の見たものがアデラの死に関係しているのでは? その上、アデラの撮った中国旅行の写真が全て消えている奇妙な事実も判明した。鍵や今や再訪かなわぬ中国にありと考え、ツアーの参加者聞込みを始めた警部が探り出した事件の全貌とは?
無駄のない起伏に富んだ秀逸なプロット、登場人物の卓越した心理描写等で英国ミステリ界に独自の地歩を築き上げた女流第一人者のシリーズ最新作!

初版

1985年

重版

1989年3版(850円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001449-3

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