死のようにロマンティック タイトル

死のようにロマンティック

原題

Dead Romantic

発表年

1985

著者/訳者/解説

サイモン・ブレット/嵯峨静江/嵯峨静江

カバーデザイン

佐藤茂明

ページ数

201

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1464
学校からの帰り道、ポールはナイフを買った。憎しみに燃え、何かせずにはおれなかった。その憎悪の矛先は、バーナード・ホプキンズに向けられていた。せっかくマデレーン先生に思いを打ち明ける絶好の機会だったのに、バーナードが教室に入ってきて邪魔をした。おまけに、二人はこっそりデートの約束までしていた。このままでは済まさない。マデレーンとの恋を成就するためなら何でもやってやる……!
語学学校の教師マデレーン・セヴァンが37歳まで結婚しなかったのは、いつか理想の男性が現われ、本当の恋ができる日を夢見ていたからだった。スミレ色の瞳、純金のような髪─37歳にはとても見えない彼女の言い寄ってきた男たちも少なくない。けれども今まで守り通してきた処女はめったなことで捨てるつもりはなかった。
そのマデレーンの前に有力候補が現われた。新任教師ホプキンズだ。渋い中年で教養もある。結婚はしていたが妻は病の床だという。二人の間は急速に接近した。だがマデレーンの個人教授を受けオックスフォードを目指している18歳のポールが、二人の背後から焼けつくような視線を投げつけていることには気づきさえしなかった!
危険をはらんだ三角関係は思いがけない結末へと……。
絶妙の語り口と鮮やかなエンディング─実力派サイモン・ブレットがプロの妙技を見せつける異色サスペンス。

初版

1986年(680円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001464-7

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