亡命者 タイトル

亡命者

原題

The Fugitive

発表年

1962

著者/訳者/解説

ロバート・L・フィッシュ/佐倉潤吾/佐倉潤吾

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

227

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ808
旅行カバンをしっかと手にもち、あたりに不安げな眼ざしを走らせている男を見て、スチュワーデスは不審に思った─反ユダヤ運動の指導者と見られるハンス・ブッシュなる人物が、200万ドルを横領してアメリカからブラジルに逃げたという話だが、この男こそ、そのハンス・ブッシュではないのか?……スチュワーデスは機長に連絡し、リオ・デ・ジャネイロ空港にことの次第を知らせた。本部では、ただちに警戒態勢がとられ、その男の到着を待った。果して、男は間違いなくハンス・ブッシュだったが、問題の金は持っていなかった。取り調べに当ったダ・シルヴァ警部は仕方なくハンスを釈放した。が、その際、警部は男の腕にナチ強制収容所に入れられた者の印しが刻まれているのに気がついていた。
ナチ強制収容所に入れられた男が、反ユダヤ人運動の首謀者と見せかけている真相は何か? それは、ユダヤ人撲滅運動の急先鋒となり、ナチ収容所で残虐のかぎりをつくしたエリック・フォン・レスラーが、ブラジルに身を隠しているという確証を握ったからなのだ。200万ドルをもった同志と名のって、ナチの残党をおびきよせようと図ったのだ!
多数の同胞を殺されてしまった一ユダヤ人が、草の根をわけてもナチの亡命者を探そうとする執念と、追われるものの恐怖を描いたサスペンス・スリラーの決定版!

初版

1963年(250円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

TOPへ