疑惑の場 タイトル

疑惑の場

原題

Suspicious Circumstances

発表年

1957

著者/訳者/解説

パトリック・クェンティン/中桐雅夫/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

197(巻末にクェンティンの主な著作リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ732
有名な映画女優アニー・ルードの一人息子ニッキーは、パリで小説の勉強をしていた。ある日、パリの新聞はスペクタクル映画『ニノン・ド・ランクロ』の主役に予定されていたノーマ・デラニーが、ビヴァリ・ヒルズの自宅で階段から墜落死した記事を一斉に報じた。新聞の記事によるかぎり、ノーマの死は完全なる事故死だった。が、ニッキーはこの記事を読んだ途端、激しい不安に襲われた─それは、彼の母親とノーマの夫とが愛人関係にあったという理由ばかりではない。『ニノン・ド・ランクロ』の主役をめぐりノーマと母親との間に争いが絶えなかったからだ。しかも、彼のこの不安をさらに深めたのは、すぐパリから帰れという二度にわたる母親からの電報である。─ノーマは果たして事故死なのだろうか? 母はノーマの死に何か関係があるのではないだろうか……? ニッキーは飛行機でビヴァリ・ヒルズの我が家へ帰った。だが、そこで彼を待っていたのは、彼の疑惑を証拠づけるような秘書デライト・シュミットの言葉だった─ノーマが死んだ夜、母親は彼女の家にいたのだ。そればかりではない。母親はそのことを秘書に黙っているように言い含めている……。 ことここに至ってニッキーは事件の真相を探り出す決心をした。そして、もとは三流の旅芸人だったという母親の過去をひそかに探り始めた! 映画女優の死をめぐる心理サスペンス・ドラマ! サスペンス小説の第一人者パトリック・クェンティンが華やかな映画界の裏面をえぐる異色作!

初版

1962年(200円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

TOPへ