死のジョーカー タイトル

死のジョーカー

原題

The Deadly Joker

発表年

1963

著者/訳者

ニコラス・ブレイク/小倉多加志

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

239

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ824
ロンドンの騒音とスモッグが、年若き妻ジェニーを強度のノイローゼにしたのだ─ジョンがオクスフォード大学の教授生活を辞め、片田舎のネザープラッシュ・キャントーラムで余生を送ろうと思いたったのも、ジェニーの身体を心配してのことだった。静かで環境のいい田舎に落ち着けば、ジェニーも次第に健康をとり戻していくに違いない……。が引っ越してきて一週間目の夜─夜には決して鳴くはずもないカッコウの声を聞いたとき、ジョンは不吉な予感に襲われた。何者かがカッコウの鳴き声を真似ていたずらしているのだ。ジョンは、ふと隣りに寝ているジェニーを見た。ジェニーは悪夢にうなされているのか、しきりに寝返りをうち、彼女の柔かい髪の生え際には玉のような汗がブツブツ浮きあがっていた。ジョンは、窓ごしに暗闇を睨みつけた─いたずらにしても度が過ぎる! その翌日、人の死を予告するような文章の書かれたトランプのジョーカーを受け取ったとき、ジョンは、今や眼に見えない敵の悪意をはっきりと感じ取った。しかも、その矢先、親しい付き合いを始めたばかりの隣家の若夫人が、無惨な死体となって発見されたのだ……!
死を呼んだジョーカーに隠された謎とは何か? 滋味溢れる本格探偵小説を描いて他の追随を許さぬ巨匠ニコラス・ブレイクの最新傑作!

初版

1964年(260円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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