ある殺人の肖像 タイトル

ある殺人の肖像

原題

The Killing of Francie Lake

発表年

1962

著者/訳者/解説

ジュリアン・シモンズ/山口午良/N

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

220(巻末「シモンズと犯罪小説」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ986
雑誌〈庶民〉や〈今日の犯罪〉を出している〈庶民社〉のワンマン社長オッキー・ガイは、大衆の間に絶大な人気を博していた。自分のテレビ放送の時間を持ち、庶民階級に味方する一方、権威をやっつける彼の舌鋒は、大方の喝采を受けていた。創刊当時より一緒だったフライシー・レイクを除いては、彼に口出しできる者はいなかった。
〈庶民社〉の総マネジャーであるフランシーは、敏腕のグラマー・ジャーナリストとうたわれ、オッキー・ガイの陰の参謀とみられていた。オッキーとは創立当初から苦楽をともにしてきた間柄だった。そればかりではない。今こそ二人の間には微妙な溝が横たわっていたが、昔は深い愛情関係にあったのだった。
が、外からは華やかに見える〈庶民社〉の内情は、実は非常な危機に見舞われていたのだ。どうしても外部からてこ入れをしなくては、ますます危くなっていこうとしており、オッキーは社の建て直しの裏面工作に奔走していた。ところが、この最中に、かけがえのないフライシー・レイクは何者かに殺害されてしまったのである!
大衆的人気のある雑誌社の内幕を鋭く暴きながら、なぜ有能な編集者フランシーが殺されなければならなかったかを、豊かな筆力で描いた待望の作品!

初版

1967年(290円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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