ささやく街 タイトル

ささやく街

原題

Whisper Town

発表年

1960

著者/訳者/解説

ジャドスン・フィリップス(ヒュー・ペンティコースト)/小尾芙佐/S

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

183(巻末「律儀な作家」&ペンティコーストの1963年までの作品リスト)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ795
妻に先立たれ、人生も終わりに近づいた老セイヤー・ウッドリングにとって、唯一の楽しみといっては、毎晩ロック・シティ・クラブに現れてウイスキイをあおることだった。その夜も、彼はバーテンを相手にくだをまきながら十何杯目かのグラスを空にすると、古ビュイックに乗って帰途に着いた。途中、急坂のあるコブスヒルにさしかかった時、突然一台の車がフル・スピードで坂を下りてきた。セイヤーはギアをセコンドに入れようと手を伸ばした。が、ギアが手に触れない! 慌てたセイヤーはハンドルを左にきってしまった。と、次の瞬間、坂を下りてきた車のタイヤの軋む音とともに女の悲鳴が闇を裂き、尾燈が空中に躍り上がると、大音響とともに火の手があがった!
その車に乗っていた男女二組の高校生は、重傷の一人を除いて無残な死を遂げた。が、この事故は意外な方向に進展していった……この事故の原因は、学校の性教育の偏向にありとされ、担当の女教師アナベル・ウィンターズが槍玉にあがった。彼女は生徒が桃色遊戯にふけるのをすすめて愉しむ変態性欲者だという噂が人々の間にささやかれはじめた。その折も折、人々を煽動していた牧師が一発の弾丸のもとに殺されてしまった……! 酔っぱらい運転に端を発した交通事故から騒乱の街と化したロック・シティ! 小さな街に住む人間の愛憎を描いた異色ミステリの快打!

初版

1963年(200円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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