ヴェニスを見て死ね タイトル

ヴェニスを見て死ね

原題

Venetian Mission (Mission to Venice)

発表年

1954

著者/訳者

J・H・チェイス/岡村孝一

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

247

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1228
ヴェニスは美しい街。特に、カナーレ・グランデの緑色の水をバラ色に変える落日の瞬間は、美しいという言葉だけではとても言い足りない。しかしミックレムにとっての今のヴェニスは、静寂の下に兇悪な影を秘めた危険な街の姿をとりはじめていた!
ドン・ミックレム。1メートル90の堂々とした体格には力がみなぎっている。父親が遺した500万ポンドを超える財産を相続し、洗練された紳士であることはもちろん、スポーツマンとしても社交界で誰一人知らぬものはなかった。そのアメリカの若き富豪がヴェニスの豪邸へ出発する朝に事件は始まった。ミックレムの戦友だった夫のジョン・トレガースを捜して欲しいと、美しい婦人が場違いな頼みを持ってきたのである。ジョンはヴェニスの観光絵はがきで謎めいた文章を送ってきたまま消えたという。ところが警察も、外務省も考えられないほどの冷淡さで失踪届を無視し、捜索の動きを封じようとさえしていた。ただの失踪事件ではなさそうだ。ミックレムの正義感は、見捨てられた女の願いを拒むことはできなかった。ヴェニスに飛び、独力で捜査を始めたミックレムの前に恐るべき敵の姿が浮かび上がってきた……!
古都を舞台に展開する陰謀と裏切り。息もつかせぬスピードで盛り上げる、チェイスの埋もれた傑作登場!

初版

1974年(580円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-001228-8

TOPへ