恐怖へのはしけ タイトル

恐怖へのはしけ

原題

Tender to Moonlight (Tender to Danger)

発表年

1951

著者/訳者/解説

エリオット・リード(エリック・アンブラー)/加島祥造/都筑道夫

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

192(巻末「アンブラーの別名」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ478
アテネ発ロンドン行の旅客機は、悪天候に加えて英仏海峡に発生した濃霧のために、ブラッセルへ緊急着陸を余儀なくされた。アテネから、久々にロンドンへの帰途にあった若いイギリス人医師マクラレンは、天を呪いたい気持だった。ロンドンの鼻先で足止めを喰わされたうえ、飛行機の中で会った美しいイギリス娘に、ちょっとした親切心を発揮しようと思ったら、けんもほろろの挨拶をされた。それだけでもむしゃくしゃするのに、機内で隣り合った妙な小柄の外国人が、馴れ馴れしく彼に接近してきて、ブラッセルで宿泊するホテルまで、勝手に決めてしまったのだ。弱り目に祟り目とはこのことだとマクラレンは思ったが……これは序の口に過ぎなかったのだ。翌日、その外国人は謎の失踪を遂げ、彼の手には、意味ありげな一通の封筒が残された。そしてふと気がつけば……何者とは知れぬ執拗な目が、彼の身辺に注がれていた。身の危険を感じたマクラレンはベルギー警察に飛びこんで調査を依頼したが、警察では、彼を狂人扱いにして、相手にしないのだ!
ユーゴの小漁港に朽ちかけていた名もないはしけには、第二次動乱のもたらした意外な機密が秘められていた! 『デミトリオスの棺』『恐怖の背景』のアンブラーが、チャールズ・ロッダと共同のペンネーム、エリオット・リードの名で発表した第一級のサスペンス・スリラー!

初版

1959年(230円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

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