泣きねいり タイトル

泣きねいり

原題

Sleep with Slander

発表年

1960

著者/訳者/解説

ドロレス・ヒッチェンズ/吉田誠一/S

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

192

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ764
いまにも雨が降りそうな10月の朝、私立探偵セイダーは、カリフォルニアの建築業者へイル・ギビングズから面倒な依頼を持ち込まれた。五年前、ギビングズの娘がある青年と恋に落ちたが、青年は結婚しないうちに徴兵されそのまま日本で病死してしまった。あとに残された娘は、間もなく男の子を生んだ。だが、世間体をはばかったギビングズは、密かにその子供をシャンプレーンという若いフランス人夫妻へ養子に出してしまった。ところが、最近ギビングズのもとへ匿名の手紙が届いた。それによると、シャンプレーン夫妻は子供が三つのときに、不運にも事故で死んでしまい、子供は夫妻の知り合いの家族に引き取られたのだが、大変な虐待を受け続けているというのだ。セイダーの仕事は、この知り合いを探し出し、子供をギビングズの手に連れ戻すことだったが……。
セイダーは根気よくシャンプレーン夫妻の知り合いを一人ずつ探し歩き、奇妙な事実を調べあげた。シャンプレーン夫妻の事故死には、甚だ疑わしい点があったのだ。しかも、夫妻が育てていた子供は、男ではなく女だったのだ! なぜギビングズは子供が男だと見え透いた嘘をついたのか?─セイダーがこの点を調べ出した矢先、秘密を知っているらしい女が殺され、事件はますます謎を深めていった!

初版

1963年(210円)

重版

入手

amazon

ISBN

なし

TOPへ