サムスン島の謎 タイトル

サムスン島の謎

原題

The Riddle of Samson

発表年

1954

著者/訳者/解説

アンドリュウ・ガーヴ/福島正実/福島正実

カバーデザイン

上泉秀俊

ページ数

205(巻末「ガーヴの律儀さ」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ552
少壮歴史学者のジョン・レイヴァリイは、春の休暇を利用して、風光明媚な観光地シリイ諸島に渡った。持ち前の考古学的興味から、サムスン島に埋もれていると伝えられる、中世の聖人の遺跡を発掘するのが、今度の旅行の目的だった。おりから島々は、シリイの歴史はじまって以来という所得税問題にわき立ち、イギリス本土からは大勢の新聞記者が取材に来ていたが、その中に混じって、一人の若く美しい女がいた。女はロンドンの一流記者の妻だったが、偶然に彼女と知り合ったレイヴァリイは、その女─オリヴィアの美しさと知的な魅力に、すっかり捕われてしまった。
偶然は重なるものだ。その日、サムスン島で発掘していた彼と話しこんでいたオリヴィアは、話に夢中になって最後の連絡船を逃し、彼らは無人の島にただ二人取り残されたのだ。しかし─それがもとで、翌日オリヴィアの夫にあらぬ疑いをかけられ、嫉妬に狂ってレイヴァリイを殴りつけようとした夫が足を踏み外して崖から転落しようとは、思いもかけぬことだった。ただそれだけではない……日ならずして彼は、警察から殺人容疑者とみなされていることに気がついた!
巧妙な保険金詐欺事件か、それとも単なる過失死か。主人公が愛した女は稀代の悪女なのか? ガーヴ一流の見事なプロットが冴えるサスペンス・スリラーの絶品。

初版

1960年

重版

1984年再版(650円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000552-4

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