キルマスター2/走れスパイ タイトル

キルマスター2/走れスパイ

原題

Run, Spy, Run

発表年

1964

著者/訳者/解説

ニック・カーター/一ノ瀬直二/N

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

198(巻末「先代のニック・カーターについて」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ990
ものすごい爆発音が、ニック・カーターの耳をつんざいた。ニックは烈風に飛ばされた一枚の羽毛のように、すっ飛んだ。そして、その顔をアイドルワイルド空港の焼けつくようなコクリートに埋めた。あたりの空気は、爆発とともに渦を巻き、ごうごうと音を立てた。ニックは、そっと目を開けてみた。飛び散った破片、コンクリートのかけらが、組み合わされた両腕の上に、雨となって降りかかった。まさに地獄の光景だった。何者のしわざか? この爆発の直前、タラップを降り、空港を歩いていたニックは、カチッという小さな音を確かに聞いていた。ふだんなら、空港のあわただしい騒音にかき消されたろうが、ニックのスパイとしての第六感がその音をするどくキャッチしたのだ。次の瞬間、前方の義手の男が高々と手を挙げたとみると、空港は一瞬にして地獄と化したのだ。偶発事故ではあり得なかった。一命をとりとめたニックは、事の次第を情報部長ホークに報告したが、この事件はこれまで頻繁として起こった爆発事故の4番めのものであることが判明した。かくして、キルマスターことニック・カーターは、姿をみせぬ悪辣な敵のねらいを探り、たたきつぶすべく、敢然と乗り出すことになったのである! アクション、スリル、エロティシズムの横溢した大アクション・スパイ小説! ニック・カーター・シリーズ第2弾!

初版

1967年(270円)

重版

入手

amazon

ISBN

4-15-000990-2

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