運命 タイトル

運命

原題

The Doomsters

発表年

1958

著者/訳者/解説

ロス・マクドナルド/中田耕治/都筑道夫

カバーデザイン

佐藤茂明

ページ数

274(巻末「マクドナルド小伝」)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ427
夜明けもまだ程遠い時刻に私立探偵リュウ・アーチャーを訪ねてきた、おそろしく身体の大きい青年は、何かにひどく脅えていた─カール・ホールマンと名乗るその男は、精神病院から脱走してきたのだった。彼は、兄ジェリイのために、不当に病院に監禁されたいたのだと訴えた……彼の父は、最近心臓発作で死亡した著名な上院議員だった。カールは、父の死因が疑わしいから調査して欲しいと頼みに来たのだ。アーチャーは首をかしげた。カールの言うことが真実なら、もちろんそのままにしてはおけない。だが、青年はどう見ても精神病患者だった。興奮しやすく、ともすれば暴力に訴えようとする気配が見えるのだ。アーチャーは、とりあえず病院へ一緒に戻った上で、改めて事件の調査を引き受けようと彼に約束した。ところが、病院の前へ自動車をつけた途端、カールは突然アーチャーに襲いかかってきたのだ!
意識を取り戻したとき、アーチャーは病院の前の溝の中に横たわっていた。彼の車と拳銃が消え失せていた……危険な状態にあるカールを単身追うアーチャーは、やがて名家にまつわる悲劇の渦中へ!
ハメットのオプやスペード、チャンドラーのマーロウとともに、ハードボイルド史上に燦然と輝く私立探偵リュウ・アーチャー登場のシリーズ第7作。

初版

1958年

重版

1986年4版(780円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000427-7

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