雪と罪の季節 タイトル

雪と罪の季節

原題

Season of Snows and Sins

発表年

1971

著者/訳者

パトリシア・モイーズ/谷亀利一

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

246

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1357
秋は金色の落葉樹、冬は純白の雪に覆われるアルプス山麓の村モンタラ。例年クリスマスの季節になるとスキー客や有名人たちで賑わい、村中が華やかな雰囲気に包まれる。この絵葉書のような谷間の片隅で、悲劇は密かに幕を切って落とした……
発端はスキー教師のロベール・ドリバが、映画女優ジゼル・アルネの個人教師になったことである。アンヌ・マリーという可憐な新妻がありながら、やがてジゼルとの恋に溺れたロベールは、スキー学校の授業をさぼったあげく、村を捨てると宣言してパリに出奔した。破局はもう間近だった。飲んだくれてパリから戻った矢先、ロベールは自ら管理を請負っていた別荘のキッチンで刺殺され、そこから血まみれの手に肉切り包丁を握りしめたアンヌ・マリーが飛び出してきたのだ。無実を叫ぶ彼女の声は、あまりの不利な証拠にかき消された。アンヌ・マリーは修道院に幽閉されることになり、村を震撼させた忌まわしい事件も終りを告げたかに見えた。 しかし、半年後、事件は白昼夢のように甦った。クリスマス休暇で当地を訪れたティベット主任警視が、アンヌ・マリーの潔白を明かす意外な仮説を打ち出したために。結審したスキー教師刺殺事件の真相とは? アルプス─パリ間を往復し、アリバイ崩しを展開する名警視の活躍を描く、イギリス女流本格派の手ごたえ溢れる力作。

初版

1980年

重版

1988年再版(800円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001357-8

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