社交好きの女 タイトル

社交好きの女

原題

A Clubbable Woman

発表年

1970

著者/訳者/解説

レジナルド・ヒル/秋津知子/秋津知子

カバーデザイン

勝呂忠

ページ数

260

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ1389
サム・コナンが意識をなくしたのは、ラグビーの試合で頭を強く打ったせいだった。家に帰りつくまでは何でもなかった。相変わらずテレビの前に坐りこんで返事もしない妻のメアリーに声をかけたあと、急に気分が悪くなった。二階へ上がり寝室に入った途端、頭の中が回りだした。そのままベッドへ倒れこんで……そして四時間後、コナンは電話を握りしめて震えていた─客間の椅子に、メアリーが事切れて横たわっていることを警察に知らせるために……!
メアリーの死因は頭蓋骨骨折。何者かの手で額に金属製の凶器を打ち込まれたのだ。容疑は当然、夫のコナンに向けられた。花形ラグビー選手コナンとラグビー・クラブの花メアリーの結婚生活も、二十年近くを経た最近では完全に冷え切っていた。そして、犯行時間に階上で気を失っていたという主張はあまりにも弱かった。
同じラグビー・クラブの会員であるダルジール警視は、部下のパスコー部長刑事をつかって、コナンの周辺を探らせた。クラブのメンバーと、コナン家の隣人たちの聞込み─だが捜査が進むうちに、和気あいあいのクラブも、とりすました住宅地にも、忌まわしい犯罪を生み出す噂と憎悪が渦巻いていることが明るみに出てきた!
空白の四時間に何が起きたのか? イギリス新本格派、話題の作家ヒルの記念すべき処女作。

初版

1982年

重版

1991年再版(950円)

入手

amazon

ISBN

4-15-001389-6

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