普通人に徹した知性派探偵

USA 私立探偵 アルバート・サムスン
(Albert Samson)

A型の女
「A型の女」
(1971年)
(早川書房)

 アメリカの推理小説家マイクル・Z・リューインの作品に登場するインディアナポリスに事務所を構える私立探偵。初登場時は37歳。

 作者のリューインも幼少を過ごしたというインディアナ州の州都インディアナポリスに生まれ、地元の高校から大学に進学しますが、父親の死により1年で退学を余儀なくされてしまいます。

 その後警備会社を経て復学しますが落第し、結婚して娘が生まれるも身分違いにより離婚となるなど、決して順風満帆とはいえない人生が続きますが、1963年、30歳の時に故郷に戻り私立探偵を開業します。

 主に一般市民の犯罪を扱い、適切な質問により事件を組立てて解決に導いていく知性派の探偵で、また低料金をモットーとし、酒もタバコもやらず、武器も銃も持たない普通人に徹したキャラクター像は、数多くのファンから愛されています。


■原作■

マイクル・Z・リューイン
(Michael Z. Lewin 米 1942- )


■人物ファイル■

職業
アメリカ、インディアナ州の州都インディアナポリスに事務所を構える私立探偵
年齢
初登場時37歳
協力者
母親は市内で軽食堂〈バッドのダッグアウト〉を経営(他に兄姉がいる)
恋人でソーシャル・ケースワーカーのアデル・バフィントン
高校の同級生で友人のインディアナポリス市警ジェリー・ミラー部長刑事
事件簿
8長編1短編
他にパウダー警部補シリーズ「夜勤刑事」にも脇役として登場

■事件ファイル■

【長編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 A型の女 1971 早川文庫165-1
HPB1308
2 死の演出者 1973 早川文庫165-2
HPB1319
3 内なる敵 1974 早川文庫165-3
HPB1345
4 沈黙のセールスマン 1978 早川文庫165-4
HPB1457
5 消えた女 1981 早川文庫165-5
HPB1477
6 季節の終り 1984 早川文庫165-9
HPB1532
パウダー警部補も脇役として登場
7 豹の呼ぶ声 1991 早川文庫165-11
HPB1601
8 Eye Opener
眼を開く
2004 HPB1792

【短編】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 Albert's List
アルバートのリスト
1995 HMM'98.1

【番外】

No. 事件名 発表年 邦訳 備考
1 夜勤刑事 1976 早川文庫165-6
HPB1427
リーロイ・パウダー警部補もの
脇役として登場
2 そして赤ん坊が落ちる 1988 早川文庫165-10
早川書房('90)
恋人アデル・バフィントンが主人公

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