今日の「その時歴史が動いた」について書く。今回は平安時代に絶大な権勢を誇った藤原氏の中でも最も栄華を極めたと言われる藤原道長についてであった。
藤原道長といえば自分の娘を天皇に嫁がせることで天皇の外戚となり、強大な権力を手に入れたことや、「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」という自らの権力を誇示するような句を詠んだことでよく知られている。そのせいか私個人としては、いかにも権力者という俗っぽいイメージがずっと頭の中にあった。
ところが今回の放送では彼の意外な一面に光を当てていた。彼はその生涯で謀略を用いたことはなかったそうで、また自らの権力を絶大なものにするというのも若い頃から権力闘争というものを目の当たりにしてきたことから、そういう醜い争いのない世の中にしていきたいという思いからだったというのだ。
そして例の句も自らの権力を誇示するというよりは、そういう安寧の世を築くことができた安堵の気持ちから詠まれたものだというのである。
問題の句が詠まれたのは道長の晩年のことで、彼はこの時すでに病気も抱えていたらしく、そう考えると栄耀栄華を極め幸せなことばかりではなかった訳で、個人的にはそこに何か人間味のようなものを感じてよかった。やはり人生山あり谷ありで、幸せなことばかり続く人間などいないのだなと感じた。
そして次回の放送は徳川四天王がメインらしい。家康を支えた酒井忠次、本多平八郎忠勝、榊原康政、井伊直政の四人を総称してこう呼んでいるが、戦国好きにとってはたまらない企画なので、楽しみである。

