昨日3月10日に放映されたNHKスペシャルが印象深かったので、これについて書く。
今回の放送は突然自分たちの働く工場がとある中国企業に買収され、その半年後に突然工場の閉鎖を告げられたという福岡県大牟田の工場とそこで働く人々のお話。
その工場は太陽電池を製造するメーカーで、その高い技術力やノウハウ、そしてブランドは海外からも高く評価されていた。それにもかかわらず、突然買収から工場の閉鎖、そして従業員たちの大規模なリストラというまさに悪夢のような展開が待っていたのである。
あまりに突然襲った悲劇に従業員たちは頭が真っ白になってしまう。しかしやがて彼らは自らの手での工場の存続に立ち上がることとなり、日本では実例のなかったEBO、 従業員自身による企業買収を行い、また銀行にも頭を下げて資金集めに奔走。新たな体制の下で工場を運営することになったのだ。
しかし本当の試練はその後に待っていたのだ。元々経営の経験などなく指示を受けて物づくりをしていた人間が、自分たちの意思で物事を動かしていく難しさ。加えて半年以上のブランクもあり、商品を以前の品質にまで高めることができない中でさらに高い品質を求められる焦り。いろいろな要素が絡み現場には不穏な空気が漂いはじめ、不協和音も聞こえ始める。
しかし環境問題が深刻化する中で環境ビジネスはよりいっそう巨大化し、各国の太陽光発電の技術もいつの間にか一気に進歩していたのだ。これまで格下だと思っていた国々にこのままでは確実に追いつき追い越される…発表会に出てそう肌で感じた彼らは、より一層の品質の向上を目指して再び困難に立ち向かっていったのだ。
高い技術力を持つといわれる日本の物づくりはこういう気概と気骨のある人々によって支えられているのだなと改めて感じさせられた。同時に人間これでもういいと思ってしまうとそこで成長が止まってしまう、そしてそうしている間にしているうちに周りはどんどんと成長していく、TOPでいるためには人一倍の努力が必要なのだと思い知らされた。
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