大河ドラマ篤姫第9回目ということで、この週では島津藩主斉彬が京の近衛家より連れてきた幾島がついに姫付きの老女として於一の教育に乗り出す。
しかし近衛家に仕える幾島をもってしても今和泉の家で天真爛漫に育ってきた於一に島津本家の姫としての教育を施すのは並大抵のことではなかったようで、篤姫と名前を改めたものの、肝心のなかなか思ったようには上手くいかない。というよりは自分には何だかとても焦って良家のしきたりや礼儀作法を学ばせようとしているように見えた。
ところがその理由が最後になってようやく分かる。島津斉彬はどうやら最初から篤姫を徳川将軍家に嫁がせるつもりだったのだ。これは先週の放送で「まだ荷が重すぎる」と言っていたことから大体想像がついたが、しかしあまりの急展開に続きが気になるとともに、彼女がいったいどうやって将軍家にふさわしい姫へと変わっていくのか、非常に気になる所である。
その一方でこの週で一番胸を打ったのは、於一の父である長塚京三演じる島津忠剛と肝付尚五郎のやり取りだ。忠剛が於一が生まれた時に植えたという木を過去を振り返りながら眺めるのだが、篤姫と名前が変わって彼女の存在がどんどんと遠くなっていっていくことに一抹の寂しさを感じつつも、しかしどんなに遠くに行こうと、名前が変わろうとも、あの時の於一は自分たちのものだと尚五郎に問いかける。それに対して尚五郎も思います、そう思いますと返したこの部分が今回の一番の見どころではなかったかと思う。
お金や物はなくなるが、思い出はなくならない。だからこそ一番大事にしたい、今回はそういう事をしみじみと感じさせられる回であった。
TrackBacks
TrackBack URL : http://www.aga-search.com/community/modules/wordpress/2008/03/02/31/trackback/

