名探偵登場1 タイトル

名探偵登場1

原題

Enter the Detectives 1

発表年

1956

著者/訳者/解説

早川書房編集部編/村崎敏郎他/編集部 中村潤司

カバーデザイン

浜田稔

ページ数

282(巻末に本集登場の探偵紹介)

あらすじ(解説文)

出版

早川書房
ハヤカワポケットミステリ250
1841年にポーが探偵小説の型を確立してから今日までの百十余年間に登場した探偵の数は非常に夥しいものである。超人的推理を働かせて明察神の如き判断を下す天才探偵、自分で納得のゆくまで諸所方々をコツコツと調べ歩かねば気のすまない足の探偵、鉄腕の巷、拳銃の弾丸の乱れ飛ぶ中を走り廻り、必要とあれば情容赦もなく裸の美女の腹部にさえ弾丸をぶちこむという非情探偵など、いろいろの型が創造されている。それらの探偵の風貌を読者にお伝えするために、本書『名探偵登場』を編纂してみた。全六巻の編纂の意図は、名探偵の活躍する短篇を一篇ずつ集め、それらの作品を通して名探偵の人となりや捜査ぶりを御紹介するにある。日本の読者にもよく知られている探偵を中心に、今まで紹介さるべくして紹介されなかった探偵、及びこれから紹介されねばならない探偵の登場する短篇を六十余篇収録した。またこのアンソロジイに於ける作品の配列順は探偵の登場した年代順にしてあるので、謂わば短篇探偵小説の歴史をたどることにもなる。このような企画の、大がかりなアンソロジイは未だ欧米にもその例をみない。本アンソロジイ全六冊を絶大な自信をもってお贈りする次第である。

初版

1956年

重版

1993年3版(1100円)

入手

amazon

ISBN

4-15-000250-9

1 探偵小説の濫觴 (ダニエル、ヘルクレス)
   1 スザナの物語(The History of Susanna)
   2 ベルとドラゴン(Bel and the Dragon)
   3 ヘラクレスとカークス(The Story of Hercules and Cacus)

2 モルグ街の殺人 (E・A・ポー)(デュパン)
   (The Murders in the Rue Morgue)

3 まだらの紐 (コナン・ドイル)(ホームズ)
   (The Speckled Band)

4 ディキンスン夫人の秘密 (ニック・カーター)(カーター)
   (The Mystery of Mrs. Dickinson)

5 レントン館盗難事件 (アーサー・モリスン)(ヒューイット)
   (The Lenton Croft Robbries)

6 S・S (M・P・シール)(プリンス・ザレスキー)
   (S. S.)

7 ダブリン事件 (バロネス・オルツイ)(隅の老人)
   (The Dublin Mystery)

8 失くなったネックレース (ジャック・フットレル)(思考機械)
   (The Missing Necklace)

9 遺産の隠し場 (ロバート・バー)(ヴァルモン)
   (Lord Chizlligg's Missing Fortune)

10 文字合わせ錠 (オースチン・フリーマン)(ソーンダイク博士)
   (The Puzzle Lock)


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