出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
1327 |
パーカーは激怒していた。誰がなんといっても、あの七万三千ドルはパーカーとグロフィールドのものだ。ひとの金を横取りするようなやつは、どんな大物だろうと容赦はしない。音をあげるまで痛めつけて、盗んだ分だけはそっくり吐き出させてやる。それが、パーカーの流儀なのだ!
二年前、パーカーとグロフィールドは現金を奪って逃走中、車の事故を起こした。遊園地にひそんだパーカーは、街の犯罪組織、ロジーニの部下に包囲され、やむをえず金を隠して逃亡した。それが今、グロフィールドをともなって金を取り戻しにくると、金は隠し場所から消えていた。犯罪組織の仕業にちがいない。二人は、街をぎゅうじるボス、ロジーニに決然と挑戦状を叩きつけた。
一方、ロジーニのほうは困惑していた。二人組の男が、身に覚えのない金を返せと要求し、次々と自分の配下のクラブや工場を襲いはじめたのだ。街の選挙が近いこの時期に、ごたごたを起こすのは避けたい。ロジーニはパーカーに休戦協定を申し出てきた。だが、休戦は組織の裏切者によって破られた。攻撃の矛先を変えたパーカーは、悪辣な裏切者に逆襲の火の手をあげる……! 悪党パーカーと仲間たちが、強大な犯罪組織に襲いかかる。シリーズの魅力をすべて盛りこんだ随一の大作。 |