片手の敏腕調査官
競馬専門調査員 シッド・ハレー
(Sid Halley)

「大穴」
(1965年)
(早川書房) |
競馬ミステリの名手であるイギリスの推理小説家ディック・フランシスの生み出した、イギリス探偵社の調査員。初登場の「大穴」の時は31歳で、その後「利腕」と「敵手」などの長編にも登場しています。
フランシスの作品に登場した主人公たちはほとんどが単発で終っている中で、このハレーだけが4作品に登場しており、ファンの間でも非常に人気の高いシリーズ探偵として認知されています。
20歳の父と19歳の母の元で生を授かりますが、生前に父親が窓拭き掃除人として働く中で結婚式の2日前に梯子から転落して亡くなるという不幸に見舞われます。
その8ヵ月後にハレーは誕生し、リヴァプールの貧民窟で工場で働きながら生計を立てる母親に育てられて成長していきます。
しかしその母親も長年の苦労が祟って重い腎臓病を患ってしまい、将来のことも考えてハレーは15歳の時競馬調教師のもとに預けられ、そこで住み込みで働くようになります。 |
やがてハレーは競馬の大障害の騎手になり、努力の甲斐もあってチャンピオンの栄光を勝ち取りますが、一転今度はレース中に転倒事故に遭い、左腕を負傷して引退を余儀なくされてしまいます。
その後は競走馬の護送や競馬関係の調査などを請け負うラドナー探偵社に入社し、調査員として活躍。「利腕」ではその探偵社を辞めて独立し、競馬界専門の調査員として独自の調査活動を開始しました。
身長は167センチと小柄ですが、幼少の頃から苦労を味わい尽くしてきているだけに忍耐強く強い自制心を持って物事に相対することができます。 |

「利腕」
(1979年)
(早川書房) |
|
■原作■
ディック・フランシス
(Dick Francis 英 1920- )
■人物ファイル■
| 職業 |
競馬の大障害の騎手として活躍するも、レース中に左腕を負傷し引退、ラドナー探偵社の調査員に。のち独立して競馬界専門の調査員となる |
| 年齢 |
初登場時31歳 |
| 身長 |
167センチ |
| 協力者 |
妻ジェニイがいるが、別居し後に離婚
彼女の父親とは仲が良い |
| 事件簿 |
4長編に登場 |
■事件ファイル■
| No. |
事件名 |
発表年 |
邦訳 |
備考 |
| 1 |
大穴 |
1965 |
早川文庫12-2
HPB1010 |
ハヤカワベスト100・42位
EQアンケート98位 |
| 2 |
利腕 |
1979 |
早川文庫12-18
早川書房('81) |
ハヤカワベスト100・16位
EQアンケート31位
CWA賞ゴールド・ダガー賞('79)
MWA賞長編賞('81) |
| 3 |
敵手 |
1995 |
早川文庫12-35
早川書房('96) |
MWA賞長編賞('96) |
| 4 |
Under Orders
再起
|
2006 |
早川書房('06) |
|
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