出版 |
早川書房
ハヤカワポケットミステリ
1613 |
親友につきあって減量サロンに入ることにしたパージェター夫人は、着いたそうそう上階の窓から洩れ聞こえてきた若い娘の声に、思わず聞き耳を立てた。「わたしは殺されてしまう。もう誰にもとめられない」
この不穏な言葉にもかかわらず、パージェター夫人の減量サロン一日目は、何事もなく無事に終わった。しかしその晩誰かがストレッチャーで部屋から運びだされるのを目撃した夫人は、シーツをめくってみて驚いた。そこには、がりがりに痩せこけた若い娘の死体が横たわっていたのである! 彼女が例の声の主だったのだろうか? だとすると、本人の言葉どおり、この娘は殺されたのか? 拒食症による突然死というのが減量サロン経営者の説明だったが、夫人はそれに納得できず、ダイエットそっちのけで調査に乗りだした!
人生をエンジョイする陽気な未亡人が鮮やかな推理を披露する、皮肉たっぷりの英国ユーモア・ミステリ。 |